世界の統計問題にチャレンジ~気候と食文化の関係~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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世界の統計問題にチャレンジ~気候と食文化の関係~

加藤学習塾ブログ

2024/11/05

みなさん、こんにちは。

今日は以下の問題にチャレンジ!!
気候と農作物の関係が分かればイメージが付く問題です。



問い:「以下の数値はカナダ・サウジアラビア・日本・ブラジル・ケニア・スイス・インドの一人あたりの年間食料供給量です。それぞれどこの国ですか?」



ア:穀物154kg(小麦100kg、米50kg)、じゃがいも23kg、野菜105kg、牛肉7kg、豚肉(統計なし)、牛乳84kg、魚介類14kg

イ:穀物190kg(トウモロコシ150kg、小麦30kg、米10kg)、じゃがいも25kg、野菜60kg、牛肉10kg、豚肉2kg、牛乳90kg、魚介類4kg

ウ:穀物114kg(米60kg、小麦50kg)、じゃがいも21kg、野菜102kg、牛肉9kg、豚肉21kg、牛乳72kg、魚介類49kg

エ:穀物116kg(米50kg、小麦50kg)、じゃがいも17kg、野菜51kg、牛肉40kg、豚肉12kg、牛乳150kg、魚介類11kg

オ:穀物180kg(米90kg、小麦70kg、その他雑穀類20kg)、じゃがいも25kg、野菜70kg、牛肉(統計なし)、豚肉0.4kg、牛乳116kg、魚介類5kg

カ:穀物95kg(小麦82kg、その他麦類12kg)、じゃがいも50kg、野菜102kg、牛肉12kg、豚肉20kg、牛乳130kg、魚介類8kg

キ:穀物120kg(小麦90kg、米20kg)、じゃがいも71kg、野菜109kg、牛肉30kg、豚肉23kg、牛乳188kg、魚介類23kg













解答「ア:サウジアラビア、イ:ケニア、ウ:日本、エ:ブラジル、オ:インド、カ:スイス、キ:カナダ」

ア:サウジアラビア
宗教上の理由から、豚肉の消費量はほぼない。断食明けなどのごちそうとして、たまに、ラクダや羊などの肉料理が食される。ほぼ国土が砂漠気候なので、農業は厳しく、輸入に依存している。スパイスを利かせた小麦料理・米料理が多い。


イ:ケニア
アフリカの国であるケニアは経済水準がまだ低く、穀物はトウモロコシが中心であり、米・小麦は高価でなかなか手出しができない。食事はトウモロコシ・豆類・いも類が中心であり、肉類も、なかなか高価で手出しができない。牛乳は家畜から直接仕入れて消費していることが多い。魚介類は沿岸部で主に消費されているが、赤道直下のケニアは、標高が高く比較的冷涼な内陸部に人口が集中しており、魚介類の消費量は少ない。


ウ:日本
明治維新以降、食の欧米化が進み、小麦や牛肉の消費量が増えました。それでも、牛肉よりも豚肉の方が家庭料理として一般的であり、また、魚介類の消費量は依然世界高水準である。島国で海に囲まれている日本は魚介類は家庭料理になじみ深いですね。


エ:ブラジル
熱帯ということもあり、実は、穀物は稲作の収穫量が多いブラジルでは、米を使った料理もあります。日系人が多いことから日本食の文化が入ってきているのも特徴です。一方で、ヨーロッパ系の移民の子孫も多く、アルゼンチンなどから小麦を輸入してパンやパスタなどの小麦文化もあります。
そして、牧畜が盛んであり、特に、牛肉の消費が多いのも特徴です。ベーコンやソーセージなど豚肉の消費もあるのですが、豚の牧畜は熱帯では不向きなので、南部の温帯地域で産出されています。トウモロコシ・大豆の生産量も高く飼料作物が豊富なので、牛肉・豚肉の生産量が高いのも特徴です。


オ:インド
北部では、降水量が少ないためやせた土地でも育つ小麦を使ったナン文化、南部はガンジス川の豊富な水資源と温暖湿潤な気候で稲作が中心でありライス文化が広がっています。また、宗教上の理由から肉食は忌避されており、野菜中心です。牛肉は食さないですが、ラッシーなど、牛乳は消費量が高いです。


カ:スイス
アルプス山脈があり、内陸国であるスイスは、牧畜が中心であり、ヨーロッパのいろんな国に囲まれているので、輸入が中心です。パン文化であり、また、ソーセージなど肉食文化であります。また、チーズフォンデュなど、チーズ・牛乳の消費量も多いです。内陸国なので、魚介類の消費量は少ないですが、輸入品のサーモンが人気のようです。


キ:カナダ
カナダはほとんど冷帯か寒帯であり、冷涼でやせた土地でも育つ小麦やいも類が中心です。また、イギリス系の移民の子孫が多く、フィッシュアンドチップスが伝統料理としてあります。肉類・牛乳の消費量が多いことからも、欧米文化が根付いている国ですね。また、アジア系の移民が多いことや近年の寿司ブームで、米の消費量も増えています。


どうでしたか?
気候と農作物にはある程度関連があり、それによって国ごとに食文化が形成されています。
いろいろ調べると面白いかもですね。

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