中学社会~需要と供給について考えよう~商品の価格変動~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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中学社会~需要と供給について考えよう~商品の価格変動~

加藤学習塾ブログ

2024/12/17

みなさん、こんにちは。

今日は以下の問題にチャレンジ!!
需要と供給の関係を見ていきましょう!



問い:商品の価格が変動するときは一般的に以下の4パターンである。
     ①需要量(消費者が商品をほしいと思う量)が増えたとき
     ②需要量(消費者が商品をほしいと思う量)がへったとき
     ③供給量(生産者が商品を売ろうとする量)が増えたとき
     ④供給量(生産者が商品を売ろうとする量)がへったとき
   では、以下のア~オについて、どのパターンで価格変動したのかを①~④で答えよ。
   また、それぞれにおいて、価格は上昇するのか、下落するのかも答えよ。


ア:商品Aがテレビ番組や雑誌で取り上げられて人気が出た
イ:人件費や設備費・光熱費などの生産コストが余計にかかった
ウ:商品Cと競合する新たな商品DXがライバル会社で生産・販売された
エ:商品Eの生産に新たな技術が導入されて、生産コストが下がった
オ:円安の影響で輸入する原材料費に影響がでた












★ポイント★
まず、需要と供給からおさえていきましょう。
中3の社会で需要曲線と供給曲線というグラフを習います。
そこで、需要曲線と供給曲線の交点のところで「均衡価格」という価格が決定します。

これは需要量が変化したときのグラフです。
以下のことが分かります

①需要量が上がったとき(赤線のグラフになったとき)→供給曲線との交点が上に上がっている
 →価格が上昇する
消費者がいっぱい欲しいとなれば、たくさん売れるので価格は上がりますね。

②需要量が下がったとき(青線のグラフになったとき)→供給曲線との交点が下に下がっている
 →価格が下落する
消費者があまり欲しくないとなれば、売れ残りが出ますので、価格を下げたり値引きしたりしますね。


次に供給量についてです。


以下のことが分かります

①供給量が上がったとき(右にずれてオレンジのグラフになったとき)→需要曲線との交点が下に下がっている
 →価格が下落する
生産者にとって生産コストが下がり大量生産出来るようになったこと、そして消費者にとっては希少性が下がるので価格は下がりますね。

②供給量が下がったとき(左にずれて黄緑のグラフになったとき)→需要曲線との交点が上に上がっている
 →価格が上昇する
生産者にとって生産コストが上がり大量生産が難しい状態なので、価格は上がりますね。

では、以上の点をふまえて解答を確認しましょう。





【解答】
「ア:商品Aがテレビ番組や雑誌で取り上げられて人気が出た」
→①(需要量が増えたとき)、価格は上昇する

「イ:人件費や設備費・光熱費などの生産コストが余計にかかった」
→④(供給量がへったとき)、価格は上昇する

「ウ:商品Cと競合する新たな商品DXがライバル会社で生産・販売された」
→②(需要量がへったとき)、価格は下落する

「エ:商品Eの生産に新たな技術が導入されて、生産コストが下がった」
→③(供給量が増えたとき)、価格は下落する

「オ:円安の影響で輸入する原材料費に影響がでた」
→④(供給量がへったとき)、価格は上昇する
円安は円の価値が低い状態です(例:1ドル=100円から1ドル=150円になること)。
よって、外国製品を輸入するときに、それだけ多くの円をドルに換えないといけないので輸入コストが上がります。
その結果、原材料費が高騰するので、供給量が下がり、物価が上がります。


需要と供給の関係はどうでしたか?
日常生活につながる問題なので高校入試でも解けるようにしておきたいですね。


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