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モノカルチャー経済の現状~カカオ豆を例に~
加藤学習塾ブログ
2024/04/08
みなさん、こんにちは。
中1社会でモノカルチャー経済を習いますね。
モノカルチャー経済とは、特定の農産物や鉱産資源の輸出に国内経済を依存している状態です。
今日は西アフリカのカカオ豆を例に見てみましょう。
カカオ豆はチョコレートの原料であり、世界的に需要がありますね。
カカオ豆の生産量は約3割が西アフリカのコートジボワール、約2割が同じく西アフリカのガーナ、約15%は東南アジアのインドネシアですが、約6%が西アフリカのカメルーン、約5%が西アフリカのナイジェリアというふうに、赤道付近の西アフリカに集中しています。
コートジボワールの輸出状況は、なんと輸出量の約6割がカカオ豆かもしくはカカオ加工品で、カカオ豆に経済を依存しています。ガーナは金が輸出量の約4割、石油が約3割と鉱産資源の採掘がある一方で、カカオ豆関連の輸出量も全体の約2割あります。
つまり、カカオ豆の農業によって、西アフリカの経済は支えられています。
そんな、カカオ豆ですが、去年から天候不順などの影響で、生産量が劇的に落ちているとのことです。
生産量が減ると、供給量が減り需要量が増えるので、価格が上がります。
カカオ豆の国際価格ですが、2021年から2023年2月まで平均して1kg当たり約2.4ドルでしたが、2023年3月から少しずつ上がりはじめて、2023年6月に1kg当たり約3.1ドル、2023年11月に約4ドル、そして、2024年3月には約7.1ドルまで跳ね上がりました。
これを受けて、日本でも各メーカーで、チョコレート食品の価格が4月から上昇しています。
他の食品も物価が上がっているのに、困ったものですね。
カカオ豆は生育条件が厳しく、赤道付近でしか栽培が難しいです。そのため、不作の年があると、他の栽培地域で補うのが難しく、国際価格に影響を及ぼします。大変ですね。
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