SDGsについて考えよう~ジェンダーギャップ指数~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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SDGsについて考えよう~ジェンダーギャップ指数~

加藤学習塾ブログ

2024/10/15

みなさん、こんにちは。

今日はSDGsの5番目の目標「ジェンダー平等」について考えよう。

ジェンダー平等について考える指標として〈ジェンダーギャップ指数〉というものがあります。
これは政治(国会議員の男女比・知事や総理大臣などの首長の任期の比率など)・教育(識字率・高等学校の就学率・大学進学率など)・健康(平均寿命・健康寿命など)・経済(労働参加率・正社員比率・管理職の男女比・賃金水準など)などの各項目に対して、男女平等がどれだけ実現できているかを測るものであり、0から1で表す。0に近ければ男女格差があり、1に近ければ男女平等に近いということである。
今日はこの指標を使って以下の問いにチャレンジ


問い:以下の数値は、各国において、政治・経済・健康・教育において0から1で数値化した「ジェンダーギャップ指数」である。0に近ければ男女格差があり、1に近ければ男女平等に近いということである。選択肢は「アメリカ・スウェーデン・日本・パキスタン」である。それぞれどこの国か推測してみよう。


ア国:政治0.118(113位)・経済0.568(120位)・健康0.973(58位)・教育0.993(72位)・全項目合計0.663(118位)
イ国:政治0.251(63位)・経済0.765(22位)・健康0.970(77位)・教育1.000(1位)・全項目合計0.747(43位)
ウ国:政治0.506(11位)・経済0.794(12位)・健康0.963(118位)・教育1.000(29位)・全項目合計0.816(5位)
エ国:政治0.122(112位)・経済0.360(143位)・健康0.836(139位)・教育0.961(132位)・全項目合計0.570(145位)







正解は「ア:日本、イ:アメリカ、ウ:スウェーデン、エ:パキスタン」

日本は、政治・経済で大きく後進していることが分かりますね。特に、国会議員の男女比や知事などの首長の男女比や任期、経済では、管理職の男女比や賃金格差や育休などの労働環境など、女性にとってまだまだ暮らしづらいというのが、数値データでもみてとれると思います。その代わり、健康はこの4カ国の中でも高く、その項目の中でも特に「健康寿命」において世界一の数値でした。スーパーなどの日常品が必ず手に入るようにサービス業が充実しており、治安・消防・医療・介護といった社会インフラも充実していることが世界でも認められているのかもですね。

アメリカは、アメリカンドリームという言葉通り、実力があれば誰でも認められる社会ということがわかり、どの項目も比較的数値が高いですね。特に教育の項目が世界一であり、どの大学でも、得意分野があれば男女関係なく、門戸が開かれていることがわかりますね。

スウェーデンは高福祉国家である北欧の一つの国であり、政府が率先的に女性の地位向上に取り組んでいる社会である。政治・経済・教育で高水準な数値であり、トータルでも世界5位である。

ちなみに、このジェンダーギャップ指数の世界1位も北欧のアイスランドである。

最後に、パキスタンですが、イスラーム教の国であり、宗教の影響で女性卑下社会が根強くあります。
どの項目も低く、女性は子作りの道具というイメージがあり、学校にも行かせてもらえず、識字率や高等学校の就学率が低いというデータもあります。イスラーム圏では、宗教の教えもあり、なかなかジェンダー問題と向き合うのは難しそうです。


日本は、ジェンダー問題に対して後進国と言われていますが、こうして数値でみても、やはり世界的には低い水準と認めざるを得ないですね。
10年後・20年後の未来において、誰もが暮らしやすい社会になっているといいですね。

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