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フィヨルドとリアス海岸は何が違うの?
加藤学習塾ブログ
2024/01/10
みなさん、こんにちは。
中学社会でも、高校地理でもおなじみの海岸地形である「フィヨルド」と「リアス海岸」。
この両者は、必ず、問題文に、「海岸線がジグザグであり~」などと書かれています。
違いは何でしょう?
まず、出来方が異なります。
フィヨルドは、氷河時代などに今の海岸のところを氷河が覆っており、厚さが数十m~数百mにもなる氷河が地表を削ることにより、U字谷を形成します。そして、氷河時代がおわり、氷河が後退して、海水面が上昇すると、幅が数十m~数百mにもなるU字谷のところに海水が入り込み、フィヨルドが形成されます。フィヨルドのところは幅が大きいため、港湾都市が出来やすく、ノルウェーでは漁業が盛んですね。
次に、リアス海岸についてです。
リアス海岸は、山地が雨水や河川による侵食作用でV字谷が形成されます。雨水による地表水や河川は必ず、山地の尾根から谷のところに向かって流れて谷で集まると大きな河川になっていき侵食作用を強めていきます。よって、幅が小さく深い谷が形成されます。そこに、氷河時代の終わりなどによる海水面の上昇で、V字谷に海水が入り込み、水深がある程度ある湾が形成されます。水深がある程度あるので、魚の集合場所や養殖に向いており、こちらも漁港が形成されやすいです。
よって、フィヨルドとリアス海岸は海岸線の形が似ていますが、形成要因が異なり、谷の形や幅や深みが異なります。
形成要因の違いも問われるのでおさえておきましょう。
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