英文の時制の不思議~willが付く・付かない!?~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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英文の時制の不思議~willが付く・付かない!?~

加藤学習塾ブログ

2024/10/04

みなさん、こんにちは。

今日は以下の問題にチャレンジ!!


問い:「以下の英文の中の【 】のうち、どの動詞の形が適切か選んでみよう」

"I don't know if he 【will come, comes】 , but if he 【will come, comes】 , I 【will tell, tell】 him so."





正しい英文は
"I don't know if he will come , but if he comes , I will tell him so." です。
英文の意味は「彼が来るかどうか知らないが、もし彼が来るのであれば、私は彼にそのことを伝えるつもりです」

最初の"I don't know if he will come ”は「動詞+if」がポイントです。このifは中学英語で習った「もし~ならば」ではなく、「~かどうか」というifです。中学英語で「if・whenのときは反射的に現在形にして」と学習したと思いますが、それが成り立つのは「もし~ならば」というifです。
「~かどうか」というifの中では、「~するだろう」という推量の意味合いも含んでおり、未来時制では未来形にします。

次に、if he comesです。これは、中学英語の「もし~ならば」のifなので、未来時制でも現在形にします。
そもそも、なぜ、未来時制でも現在形でしょうか?
それは、仮定法という概念があるからです。

仮定法では、事実とは違う、もしくはその事実とはまだほど遠い状態のときに、時制を一つ過去にすることで、つまり、イメージとして、視点を遠くにずらすようなイメージでその仮定した事象を客観視する文法です。

例文1:"If I were(was) a bird, I could fly."
(もし、今、自分が鳥だったら、飛べるのに)【現在時制を過去形にしている】
例文2:"If I had not been busy, I could have come."
(もし、あのとき〈昔〉、忙しくなかったら、来ることが出来たのに)【過去時制を過去完了形にしている】

よって、「もし~ならば」は事実とはまだほど遠い状態なので、未来時制を現在形にすることで、仮定した事実を客観視しているイメージです。


最後に、I will tell him soです。
このwillは意志のwill「~するつもり」です。
意志なので、状況によっては、予定を変えることも出来るというのがwillのニュアンスです。

例文1:I hope he will like it.
(私は彼がそれを気に入るだろうなと思う)
→【確証のない推量will「~するだろう」】

例文2:I will help you.
(あなたを手伝うわ)
→【その場での意思表示will「(これからすぐに)~する(のを思いつく)」】

例文3:I will go shopping tomorrow.
(明日買い物に行くつもりです。)
→【状況によっては予定が変わるかもしれない意志will「~するつもり」】

例文4:I'm going to go shopping tomorrow.
(明日買い物に行く予定です)
→【決まった予定としての予定be going to「~する予定」】

例文5:It's going to rain soon.
(雨がすぐに降りそう)
→【確証のある推量be going to「~しそう、する可能性が高い」】


未来形はこういったニュアンスが含まれています。
未来時制の時の動詞の形に気をつけたいですね。

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