再生可能エネルギーによる発電所が日本で普及が進まない理由|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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再生可能エネルギーによる発電所が日本で普及が進まない理由

加藤学習塾ブログ

2023/10/20

みなさん、こんにちは。

今日は日本の発電の事情についてのぞいてみましょう。
2011年の東日本大震災による原発事故以来、日本は原子力発電をほぼストップしており、ほぼ火力発電に依存しています。
しかし、日本は化石燃料を海外に依存しており、輸入コストが高いことと、いずれは化石燃料は枯渇します。
よって、化石燃料に依存しない再生可能エネルギーによる発電を普及させたいところですが、日本は普及が進んでいるとはいえない状況です。
なぜでしょうか?


①出力が出ない
火力発電所ですと、1カ所で最大約40万キロワットの電力をまかなうことが可能ですが、自然エネルギー(風力・地熱・太陽光など)を利用した発電所では1カ所あたりの発電量が約1.5万キロワットほどの電力しかまかなうことができません。

②天候・自然現象に左右される
水力発電は貯水池の水量が減っているとき(冬季などの雨量が少ない時期)は放水が難しいですし、太陽光発電は雨天では活躍しません(特に日本は梅雨や台風などの雨季があり、冬も日本海側では天候が厳しい)。風力発電も無風のときや台風などの暴風のときは難しいです。

③設備投資が難しい。設備管理費・維持費が高い
水力発電所は貯水池を作るので環境破壊につながりかねます。太陽光発電のソーラーパネルや風力発電の大型のブレードも高価であり費用対効果が望めません。また、風力発電は海風が吹く沿岸部やモンスーンや偏西風が吹く山間部の尾根のところに設立されるので設備投資や設備維持が難しいです。

④広大な用地を要する
先ほども挙げたとおり、少数ですとなかなか出力電力が低いので、1カ所に固めて多くの設備を用意する必要があります。太陽光発電ですと、日光がよく当たる広大な平地、風力発電ですと、海風が吹く沿岸部や山間部の尾根のところに設立されます。しかし、私有地だったり法的制約をうける形で普及が進んでいません。

⑤発電コストの高さ
水力発電所や風力発電・地熱発電は僻地に大型の設備を要するので、設備費・送電コストがかかり、発電コストが高いです。
また、太陽光発電も、ソーラーパネルの設備費・維持費で発電コストが高いです。


このように、再生可能エネルギーによる発電は魅力的だが、日本ではまだまだ課題が多いです。
国を挙げて再生可能エネルギーによる発電に切り替える政策に成功している国としてドイツが挙げられます。
国の政策としてもう少し取り組んでもよいかと思います。

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