東日本大震災の今現在~震災から12年~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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東日本大震災の今現在~震災から12年~

加藤学習塾ブログ

2023/03/11

みなさん、こんにちは。

今日で2011年東日本大震災から12年が経ちました。
未曾有の震災であり、多くの方が亡くなり、行方不明者もいまだにあり、復興は今も続いています。
震災の被害を受けた方は、今も苦しんでいること計り知れないと思います。
さて、福島原発有する東京電力は、原発事故で生じた汚染水を処理した処理水を今年度中に海洋放出すると決めました。
処理水は永遠に増え続けており、このままだと貯蔵タンクが満杯になるとともに、貯蔵タンクを取り除いて原発の解体作業のために用地が必要だったこともあり、処理水をどのように処理するのか長年をかけて議論されてきました。
一見処理水を海洋放出すると聞いて、「放射性物質」が気になるなど、風評被害が心配されます。
しかし、この処理水は、放射性物質を最大限に取り除いており、どうしても取り除けないトリチウムを含む処理水は、国が定める安全基準の40分の1未満になるまで大量の海水で薄めているとのことで、国連の国際機関であるIAEA(国際原子力機関)も安全性を認めています。
今後はマスメディアを通した国民への情報発信など風評被害への対策が重要視されます。

さて、話が変わりますが、東北の漁業は、今も苦しんでいるところが多くあります。
福島原発事故による放射性物質の汚染が気になり、国が定める安全基準を下回っているにもかかわらず、風評被害がいまだに根強く残っています。
震災前は東北有数の港であった福島県の小名浜港は、震災から12年経った今でも、水揚げ量が震災前の水準に戻っていません。
漁獲物の産地は、どこの水域で獲れたかではなく、どこの港で水揚げされたかで決まります。
有名なのは青森県の大間マグロ(太平洋沖で獲れたものを大間に持っていく)や山口県の下関のフグ(大分県や福岡県沖で獲れたものを下関に持っていく)ですね。
よって、福島県の小名浜港で水揚げすると、「福島県産」の漁獲物になってしまいます。よって、多くの漁師が風評被害を避けて、宮城県や千葉県で水揚げするようになったそうです。
福島県産のお米や桃など、少しずつブランド化が進んで売れ行きが伸びているものもありますが、このように、いまだに生活を苦しめているものもあります。

少しずつ手を差し伸べて震災で今でも苦しんでいる多くの人の心が少しでも気楽になるといいですね。


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