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SDGsについて考えよう~なぜ、プラスチックごみが環境によくないの?~
加藤学習塾ブログ
2023/05/08
みなさん、こんにちは。
今日はプラスチックごみを通して、SDGsの中の「つくる責任・つかう責任」や「海の豊かさを守ろう」などを考えましょう。
プラスチックごみは近年、深刻化していますね。
特に海洋プラスチックごみやマイクロプラスチックが報道されるようになっていますね。
海洋プラスチックごみだけで、2014年の統計ですが、約3億1000万トンというとてつもない量が出ています。このままだと、数十年後には海洋プラスチックごみの量が魚の数を上回るといわれています。
このプラスチックごみの何が環境にいけないのでしょうか?
①海洋生物の生命を脅かす
プラスチックごみは当然ながら、海洋生物の消化液では溶かすことが出来ません。また、誤って口の中に入り、消化管の中につまる恐れがあります。
毎年、イルカやクジラが大量のプラスチックごみを口にして、体力が弱り、日本や世界中の海岸に打ち上げられるニュースを最近よく耳にしますね。
口に入るだけではありません。角がとがったものが海洋生物の体に当たると、傷が付きます。それだけで体力が奪われます。
②食物連鎖の危険性
海洋生物の消化液では溶かすことが出来ないので、プラスチックごみの有害物質を含んだまま、他の生物が食して体内に蓄積されると言われています。これは漁業でも心配されています。人が食したときに、どういった健康的リスクがあるのか、長期的スパンでの調査が必要になります。
③気づかないことが多い
透明で無味無臭のため、気づかないことが多く、さらに細かい大きさのものは口に入ったとしても気づかないですね。よくマイクロプラスチックといわれます。
④自然分解に時間がかかる
プラスチックごみは微生物での分解がしづらい物質です。そのため、元のきれいな環境状態に戻るのに、時間がかかります。例えば、レジ袋は約10年~20年、インスタントラーメンのカップヌードルに使われるカップ製の発泡スチロールは約50年、ペットボトルは約400年かかるといわれています。
とてつもないですね。特に、日本はこのプラスチックごみが世界の中でも多くアメリカに次いで2番目に多い国です。
分解しやすいバイオマス由来の素材を使うなど、プラスチックに代わる代替素材に早く切り替えて、プラスチックの消費を抑えないといけませんね。
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