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ドイツ人ナウマンってどういう人?
加藤学習塾ブログ
2022/06/03
こんにちは。
今日はナウマンという人物について紹介します。
ナウマンは、19世紀~20世紀のドイツ人地質学者であり、ナウマン象の由来となった人物です。
日本初の本格的な地質調査を行ったのですが、フォッサマグナや中央構造線など、日本の地理・地学に大きく影響を与えました。
フォッサマグナは、東日本と西日本の境目とされており、本州の中央にU字型に曲がった古い地層の地溝帯があり、そこに新しい地層がたまっているところです。
その地溝帯の西縁(古い地層帯と新しい地層帯の境目)はナウマンが調査しており、「糸魚川ー静岡構造線」と呼ばれます。
新潟県糸魚川市から始まり、長野県諏訪湖を通って、静岡県静岡市に至る大断層帯です。
この糸魚川ー静岡構造線の西側に日本アルプス(飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈)の急峻な山脈が連なります。
一方で、フォッサマグナの東縁は、「柏崎・千葉構造線」と呼ばれますが、どこに地層の境目や断層があるのか、はっきりと分かっていません。
浅間山・赤城山・富士山など、火山が集中しており、地殻変動が激しいのと、火山灰で断層が埋もれているためです。
科学技術の進歩が現代とは異なる時代に、異国の地である日本の地質調査に貢献したナウマンはすごいですね。
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