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食糧自給率の話~2つの指標がある!?~
加藤学習塾ブログ
2023/03/07
みなさん、こんにちは。
今日は食糧自給率の話をします。
食糧自給率は実は2つの指標があるのをご存じでしょうか?
「カロリーベース」と「生産額ベース」があります。
教科書に載っているのは、「カロリーベース」が普通です。しかし、日本は飼料作物のほとんどを海外輸入に頼っているため、カロリーベースの自給率に反映されにくいのと、フードロスによって廃棄される食糧が多くそれが供給カロリーの総量に反映されているため、国内生産での供給カロリーが割合が少なくなります。よって、カロリーベースの自給率は約4割ほどになります。
一方で、純粋に「生産額ベース」でみた場合、畜産などでも飼料作物の影響を受けづらいのと、カロリーが低い作物も自給率に反映されやすいという特徴があります。この「生産額ベース」の指標でみた場合は、日本の自給率は約7割になります。
なので、カロリーベースという、生命機能を維持するのに必要な「生物学的」指標でみると、海外の食糧に頼っているようにみえますが、生産額ベースという、国民の生活水準である「経済的」指標でみると、決して見劣りしているわけではありません。
しかし、カロリーベースの自給率が低く、生産額ベースの自給率がそこそこ高いということは、それだけ、特に畜産で飼料作物を海外に依存している現状がうかがえます。
日本の食糧生産の強みは品質と管理の良さだと思います。今後、どのように国内生産を強めていくのか考えないといけませんね。
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