「行為の先延ばし」は本当に怠けなの?!~旧センター試験英語本試験2012年より~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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「行為の先延ばし」は本当に怠けなの?!~旧センター試験英語本試験2012年より~

加藤学習塾ブログ

2022/11/25

みなさん、こんにちは。

今日は行為の先延ばしについて一緒に考えましょう。
「まだ時間があるからあとでしよう」・「さきこれをしたいから後回しにしよう」などの先延ばしの経験はたくさんありますね。
実は、性格上の問題ではないようです。
それを考察した英文が旧センター試験英語の2012年の過去問にあるので、見てみましょう。


"(中略)
This kind of avoiding or delaying of work that needs to be done is called procrastination. It has been estimated that up to 95% of people procrastinate at least sometimes, and about 20% of them do it too much. Traditionally, people who procrastinate have been considered lazy, but research tells us that this is not true.
(中略)
The first factor is how pleasant or unpleasant people find a task. Research shows that people will put off tasks they find unpleasant.
(中略)
In addition to how people feel about the job at hand, the amount of confidence they have in their ability to do a task is also related to procrastination.
(中略)
Another factor is whether or not people can exercise self-control.
(中略)
Lastly, there is a link between procrastination and how long people must wait before they see the reward for an effort.
(中略)
If you feel that your procrastination is a problem, the first step to reducing it is identifying the reasons behind it. Self-help books and websites give numerous techniques for overcoming procrastination, but it is only by understanding the roots of the problem that you can choose the appropriate method for yourself."


(このような、される必要がある作業を避けたり遅らせる行為を「procrastination(先延ばし行為)」という。推測では、95%もの人々が時々か頻繁に先延ばし行為をして、そのうち約20%もの人々が先延ばし行為を必要以上にやり過ぎている。典型的に、先延ばし行為をする人々は、怠けていると考えられがちだが、研究によると、それは正確ではないと示されている。(中略)最初の要因は人々が作業をどれだけ快適に、もしくはどれだけ不快に感じているかということである。研究では、不快だと思っている作業は先延ばしする傾向がある。(中略)手元の作業に対して人々がどのように感じているかに加えて、その作業を行うときの能力にどれだけの自信があるのかも先延ばし行為に関連している。(中略)別の要因は、自己コントロールがうまく出来るかどうかである。(中略)最近では、先延ばし行為と、努力によって得られる報酬をどれだけの期間待たなければならないのかということに関連性がみられる。(中略)もし、自分の先延ばし行為が問題だと感じているのであれば、先延ばし行為を減らすための最初のステップは、その先延ばし行為の背景にどんな理由があるのかを特定することである。自己啓蒙書やウェブサイトを用いれば、先延ばし行為を克服するための多くの技術が分かるが、その問題行為の背景にある原因を理解してようやく、自分自身にとって適切な方法を選ぶことができる)


ここで述べられているのは、しないといけない作業がどれだけ快適か・不快か、あるいは自信を持ってその作業に取り組めるかというメンタルの側面と、それから、自己コントロールが出来るかという、マインドコントロールの側面が挙げられています。
それを克服するためには、その作業に対する快適さや自信、努力を通じてやり遂げようという意志があるかどうかという、自己分析が大事だと分かりますね。
自己分析の一つのやり方として、箇条書きでもいいので、自分のいいところ・悪いところなどの特性を思いつくだけ書き出してみるというやり方があります。
悪いところを書き出してみるのも大事なことです。自分の短所は裏を返せば、自分の強みといえます。
例えば、「融通が利かない」という短所は「自分の信念をもっている」という長所に。「部屋が散らかっている」という短所は「自分にとって必要なものを手元に置いている」という長所に変えることが出来ます。
みなさんも、自己分析をしてみて、うまく、自分の性格と付き合いながら、必要な作業を少しずつとりかかれられるようにできるといいですね。

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