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日本の統計問題にチャレンジ~北関東工業地域および茨城県の工業の特徴~
加藤学習塾ブログ
2024/12/27
みなさん、こんにちは。
今日は以下の問題にチャレンジ!!
問い:次の数値は千葉県・茨城県・栃木県・群馬県のいずれかの、工業製造品出荷額に占める主な工業製品の割合です。それぞれどの県でしょうか?
ア:化学13.8%、生産用機械11.2%、食料品11.1%
イ:石油・石炭製品21.2%、化学18.8%、鉄鋼14.5%
ウ:輸送用機械31.6%、食料品10.3%、化学8.7%
エ:輸送用機械11.8%、飲料・飼料11.2%、電気機械9.6%
【答え】
ア:化学13.8%、生産用機械11.2%、食料品11.1%
→茨城県
茨城県はあまり工業のイメージがないかもしれませんが全国の中でも工業が進んでいる県です。南部の鹿島の鹿島港では彫り込み式港という形であり、陸地を彫り込んで作った港なので、海の波が入ることがなく、巨大船も安定して船舶できることから、貿易港として発展。石油化学・鉄鋼などが発展している。また、北部では、大企業の日立がある日立市があり、機械工業も発展している。また、茨城港と連結する形で、関東北部を横断する「北関東自動車道」が2011年に開通して、群馬県・栃木県と連携する企業が増えて、ますます工業出荷額を伸ばして産業が発展している。
イ:石油・石炭製品21.2%、化学18.8%、鉄鋼14.5%
→千葉県
京葉工業地域を有する千葉県では、東京湾を利用した大型の港湾工業団地が造成されており、資源を輸入するのに特化した石油化学・鉄鋼が発展している。
ウ:輸送用機械31.6%、食料品10.3%、化学8.7%
→群馬県
関越自動車道(1985年開通)、北関東自動車道(2011年開通)、上越新幹線の開通により、交通の便がよくなり、工業団地が発展。
太田市では自動車メーカーSUBARUの生産拠点。また、機械工業・食品加工産業も集積。
ちなみに、自動車産業では、労働力を補うために外国人労働者を積極的に採用、特に日系ブラジル人や日系ペルー人といった日系人が非正規労働者として出稼ぎにきているので、外国人労働者も多い。
エ:輸送用機械11.8%、飲料・飼料11.2%、電気機械9.6%
→栃木県
こちらも、北関東自動車道の開通により、交通の便が向上して、工業団地が発展。
日産やSUBARUの製造工場が集積。また、キャノンなど機械製造業の進出もみられる。そして、近郊農業で乳製品の生産も盛んであり、雪印・森永・明治などの大手メーカーも進出している
どうでしたか?特に北関東はあまり工業のイメージがないかもしれませんが、近年、交通の便がよくなり、工業が発展しています。
特徴をおさえておきましょう。
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