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パキスタン洪水被害は日本にも影響!?
加藤学習塾ブログ
2022/09/01
みなさん、こんにちは。
最近、パキスタン洪水被害についてニュースで報道されていますね。
3ヶ月以上雨が続き、町が水で浸水して甚大な被害が出ています。
すでに被害額として1兆円以上といわれています。
国連のトップ自ら世界各国に支援を呼びかける事態に発展しています。
なぜ、ここまでの被害となったでしょうか?
パキスタンはケッペンの気候区分で言うと、大半が砂漠気候・一部ステップ気候に属しており、例年はほとんど雨が降りません。
インドのデカン高原が夏のモンスーンを遮っており、水分を含んだ空気がほとんど入ってこないからです。
しかし、今年は熱気が強く、空気が暖められて、パキスタン上空に向かって上昇気流がたくさん生じて、低気圧が多数生じました。
その低気圧に向かって、インド洋から湿った空気が風として流れ込み、例年よりもものすごい雨量になっています。
元々、国土の大半を砂漠気候に属するパキスタンは乾燥気候に適した生活様式を築いていました。家は粘土や日干しレンガで作っているところが多いため、今回の豪雨で、甚大な被害を受けました。
今後の経済復興が心配ですね。
ところで、パキスタン洪水被害は日本の経済にも影響が出ると思われます。
パキスタンは乾燥した気候を生かして、綿花の有数の生産地です。
ところが綿花は、花が成熟して綿が出来ると水分に弱いです。
そのため、今回の豪雨でパキスタンの綿花に甚大な被害が出ました。今年の生産量は大幅に落ちると言われています。
日本にとってパキスタンは綿花や綿糸の有数の輸入先だったので、日本の繊維産業に大きく影響が出ます。
また、近年、パキスタンで原料である綿花が調達しやすいことや、パキスタンは伝統産業の影響もあり繊維産業に強いこと、さらに豊富な人材で人件費があまりかからないことから、ユニクロをはじめ日本関連の繊維産業がパキスタンに進出していました。
パキスタン産のアパレル関連の製品も多数日本は輸入していたので、日本経済に大きく影響が出ます。
パキスタンの無事と社会復興を願いたいですね。
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