米の生産地が新潟県・東北地方に多い理由|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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米の生産地が新潟県・東北地方に多い理由

加藤学習塾ブログ

2022/06/23

みなさん、こんにちは。

今日は米の生産地について考えていきましょう。
2021年の日本の米の生産量は1位新潟県(8.2%)、2位北海道(7.6%)、3位秋田県(6.6%)、4位山形県(5.2%)、5位宮城県(4.7%)、6位茨城県(4.6%)、7位福島県(4.4%)、8位栃木県(4.0%)、9位千葉県(3.7%)、10位岩手県(3.6%)、11位青森県(3.4%)になります。
TOP11の中に北海道・東北地方が全て入っています。
なぜ、新潟県・東北地方は米の生産量が多いのでしょうか?

①広大な沖積平野が広がっている
日本は急峻な山脈から流れが急な川が流れているため、川の浸食作用が激しく、山から栄養たっぷりの土砂が運搬されてきます。また、梅雨・台風など、降水量が多い時期があり、頻繁に洪水がおきて、その度に川の中下流域では、土砂が広範囲に広がり、沖積平野が形成されました。
代表例は新潟県の信濃川・阿賀野川で形成された越後平野、北海道の石狩平野、秋田県の秋田平野などがあります。
こうした沖積平野は土地が平らにひろがり、栄養分があり、水がたまりやすいので、水田にうってつけです。


②日較差が大きい
日較差とは、1日の中での最高気温と最低気温の差です。東北地方・北海道では日較差が大きく、昼は適度な温度で太陽に照らされて稲が光合成をしてデンプンを形成して、夜は冷やされて呼吸量が減り消費カロリーが抑えられて余分なデンプンを消費せずに蓄えることができます。

③豊富な水
山からの雪解け水や河川があり、また、山から流れてくる水は養分がたっぷりのため、稲作に最適です。

④急峻な山脈があるため
新潟県の信濃川は日本アルプスが源流であり、東北地方は奥羽山脈をはじめ山地・山脈が走っています。急峻な山脈があると、春頃に雪解け水が流れてきます。春頃になると、稲作農家は、この雪解け水に苗にする予定のお米を数週間漬けます。雪解け水に漬けることによって、ミネラル豊富な水を吸わせてお米の成長を助けるとともに、温度が冷たいためお米の発芽を抑えることが出来ます。数週間発芽を抑えてずらすことによって、夏の一番日照時間が長い時期に成長期をもってくることができるとのことです。

お米は台風や冷害などの自然災害に弱く、また害虫やイノシシなどの獣害もあります。
日本の食卓にかかせないお米は、農家さんに感謝しながら食べないといけませんね。

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