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ヤモリから粘着テープ!?
加藤学習塾ブログ
2022/06/14
みなさん、こんにちは。
今日はヤモリについて紹介します。
ヤモリとイモリがよく違いが分からない方が多いかもしれませんね。
ヤモリは「家守(やもり)」が語源であり、よく家の壁にくっついていたり屋根裏にいたりしますね。陸生生物のは虫類です。
一方、イモリは「井守(いもり)」が語源であり、湖沼などの水辺にすむ両生類です。皮膚が常にうるおっていないといけません。
そんなヤモリですが、ヤモリがどうやって家の壁にくっついてよじ登っているかをご存じでしょうか?
なんと仕組みが詳細に解明されたのがつい最近の2000年ごろとのことです。
電子顕微鏡でヤモリの足の指先を観察すると、足の裏に細かい毛がびっしりと生えており、さらにその1本1本の毛先が約100~1000本に枝分かれしているとのことです。なんと毛先の分岐した毛の密度は1㎡当たり10億本以上とのことです。
この細かく枝分かれした毛先が重要とのことです。
物質は原子と原子がくっついた分子の状態で存在するが、この分子の距離が極端に近いと、分子間で結合しようとする「ファンデルワールスの力」が働きます。
ヤモリは、極端な密度の枝分かれした毛先によって、分子間力である「ファンデルワールスの力」が大きくなり、それで、壁にくっついてよじ登っているとのことです。
目には見えないところで進化しており、すごいですね。
そんなヤモリの構造を使って、「ヤモリテープ」という粘着テープが日本で2012年に開発されました。
直径数ナノメートル(メートルの10億分の1)というカーボンナノチューブを1平方センチメートル当たり100億本の密度で並べたテープで、粘着剤を使っていないのに「ファンデルワールスの力」でくっつき、さらにきれいにテープをはがすことが出来て繰り返し使えるとのことです。
原子レベルの細かい技術である「ナノテクノロジー」が活用されており、最先端の技術です。恐ろしいですね。
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