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計画的山火事(Controlled fire)の話
加藤学習塾ブログ
2022/05/21
みなさん、こんにちは。
今日は「計画的山火事(Controlled fire)」の話をします。
山火事というと、森林破壊につながり、よくないイメージですね。
しかし、近年、それをポジティブ(肯定的)にとらえて政策の一つとして行うところが出てきてます。
例えば、アメリカ西部カリフォルニア州では、毎年多くの森林を政策の一環として燃やしています。
なぜでしょうか?
1.地力の回復
前回の投稿の焼畑農業でも触れましたが、時間が経ちすぎていたり、木や草が生えすぎていたりすると、土壌から栄養分がなくなり地力が低下します。
そのため、森林を燃やして灰を肥料にすることで地力が回復します。
2.枯れた老木や病気の排除
木は1本でも枯れたり病気にかかると周りに伝播します。そのため、被害を最小限に抑えることができます。
3.山火事の未然防止
アメリカ西海岸カリフォルニア州もそうですが、温暖乾燥地域では、山火事の自然発生があり毎年甚大な被害が出ています。そのため、事前に小規模で燃やしておくことで、余分な木や草、やぶを除去して、もし仮に山火事があったとしても、燃焼エリアを抑えることができて、住宅地に広がるような被害を抑えることが出来るとともに、周りの生態系への燃焼の広がりを抑えて自然保護につながります。
悪いイメージのものを逆手にとった自然への付き合い方ですね。
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