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鉛筆の“2B”や“HB”って何の意味?
加藤学習塾ブログ
2025/09/01
学校や塾で欠かせない筆記具といえば鉛筆。テストでは「HBの鉛筆を使用してください」と指示があることもありますね。でも、この“HB”や“2B”といった表記、実際にはどんな意味があるのでしょうか。
鉛筆の芯は「黒鉛」と「粘土」を混ぜ合わせて作られています。このとき黒鉛が多ければ柔らかく、濃く書ける芯になり、逆に粘土が多ければ硬く、薄い線が書けるようになります。ここで「H」はHard(硬い)、「B」はBlack(濃い)を表しています。そして真ん中の「HB」は、硬さと濃さのバランスが取れた一般的な芯。だからテストでは読み取りやすく、かつ消しゴムで消しやすいHBが推奨されるのです。
面白いことに、この基準は日本と海外で少し違いがあります。日本では「B」が柔らかい方に数が増えていき、「2B」「3B」となるほど濃く書けるのですが、アメリカでは数字のつけ方が逆の場合もあります。世界共通だと思っていた表記が、国によって微妙に異なるというのは驚きですね。
ちなみに、鉛筆は“鉛”と書きますが、実際には鉛(金属)は含まれていません。黒鉛(カーボン)が主成分です。これは16世紀のイギリスで黒鉛が発見された際、鉛に似ている物質だと思われたためにその名がついたのだとか。
私たちが何気なく使っている鉛筆ですが、その表記や歴史を知るだけで少し身近に感じられるのではないでしょうか。
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