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沖縄で第3次産業が多い理由~観光業以外の視点で~
加藤学習塾ブログ
2022/04/25
みなさん、こんにちは。
今日は沖縄の産業の話をします。
2020年度の沖縄の産業別就業者数の割合は、第1次産業(農業・漁業などの食物生産)が約3.9%、第2次産業(工場などの製品製造・加工)が約14.4%、第3次産業(教育・医療・販売などのサービス業)が約80.3%というふうに、日本の中でもかなり第3次産業に就業する割合が高いです。
なぜ、沖縄は第3次産業が多いのでしょうか?
もちろん、沖縄といえば、日本有数のリゾート地であり、修学旅行や長期休暇で訪れる人が多いので観光業が発達しているのは想像できますね。
しかし、他の側面もあります。
沖縄県は情報通信産業が発達しているのをご存知でしょうか?
実は、日本大手の携帯会社であるKDDIをはじめ、コールセンターなどの情報通信関係の企業は100社以上、従業員数は2万人以上になります。
テレビでよく流れているテレフォンショッピングの問い合わせ先のコールセンターも沖縄県に事業所を置いているということがかなりあります。
沖縄県でなぜ情報通信産業が発達しているかというと、以下の通りです。
1. 沖縄県の誘致が成功したから。
沖縄県は1998年に「マルチメディアアイランド構想」という政策を行い、若者の雇用の場の創出をはかりました。この事業が功を奏してみるみる成長を遂げています。
2. 地理的要因の弊害が少ない
ネット環境があれば業務を行うことが出来ます。なので、離島だからといって人件費や原料の調達や輸送費を考える必要がなく、また、東京などの都市部と比べて地価と人件費が安いです。
3. 沖縄県には米軍基地があり、機密情報をアメリカと通信する必要があるなど、通信技術に長けているメリットがあります。
4. 若者が多い
合計特殊出生率(1人の女性が産む赤ちゃんの平均的人数)は日本一であり、若年層が多く人手が足りている。
また、コールセンターにおいては若くて明るい声の方が雇用の需要があるため
5. 今注目の産業である
「IoT(Internet of Things)(モノのインターネット)」といって、モノの売買も「インターネット」で行われる時代になりました。情報通信産業はますます注目される産業です。
地理を学習しているときに、「なぜここは~なの?」を意識しながら学習していきましょう!
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