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カルスト地形の不思議
加藤学習塾ブログ
2022/06/19
みなさん、こんにちは。
今日はカルスト地形についてお話しします。
カルスト地形は主に石灰岩で構成された水に溶けやすい岩石の層が雨水・河川・地下水などで浸食・溶食されて出来た地形です。
雨水・河川などで浸食された岩石がタワー状になってむき出しになっている山口県の秋吉台や、中国の桂林のタワーカルスト、そして、地表の岩石が浸食される際に土壌に染み出したり地下水によって浸食されて形成された鍾乳洞が代表的ですね。
「カルスト」はヨーロッパのスロベニアのクラス(Kras・ドイツ語表記Karst)地方が語源です。
日本では山口県の秋吉台・愛媛県から高知県にかけて分布する四国カルスト・福岡県北九州市にある平尾台が「日本3大カルスト」と呼ばれるように、日本各地に点在しています。
石灰岩の主な材料は、サンゴの死骸です。大昔から、南の海のサンゴ礁が、太平洋プレートに乗って移動して、ユーラシアプレートとぶつかる際に、褶曲(プレートが強い力でねじ曲がること)して押し上げられて、石灰岩の層が形成されました。
そして、何億年という時間をかけて現在のカルスト地形を形成しています。
石灰岩の層では、地下水がすぐ浸食して地下の方に染み出して生活用水として確保できるわけでもなく土地が肥沃でもなく、農牧業に不向きなため、人が定住して集落を形成することがあまりなくしばしば荒れ地になっていました。そのため、カルスト地形のところは原風景が残っていることが多いです。
人の歴史よりもカルスト地形の方が歴史が長いことを考えると、カルスト台地や鍾乳洞といった原風景にすごい神秘さを感じるのに納得しますね。
ぜひドライブで訪れたいところです。
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