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算数の問題にチャレンジ!!~緊急地震速報~
加藤学習塾ブログ
2025/01/17
みなさん、こんにちは。
今日は以下の算数の問題にチャレンジ!!
身近な生活の中で必要な機能である緊急地震速報に関しての問題だよ。
問い:「日本ではよく地震が起きますね。
突発的に起きる地震ですが、みなさんの命を少しでも助ける可能性を広げるために、緊急地震速報という機能がありますね。
緊急地震速報とは、地震が起きる震源付近の揺れを迅速に測定し、震源の位置やマグニチュードや揺れの大きさを推定し、各地点までの揺れの到着時刻や揺れの大きさを予測してアラームを鳴らす機能です。
さて、地震の揺れには、大きく2種類あり、P波や初期微動と呼ばれる小さい揺れと、S波や主要動といわれる大きい揺れがあります。
P波の方が速くS波の方が遅いので、P波が先に到着してしばらく小さく揺れてから大きい揺れがおそってきます。
よって、緊急地震速報が流れてからこの大きい揺れがおそってくるまでに少しでも対処すると生存率がたかくなります。
具体的にある地震を見てみましょう。
Z地域で大きな地震がありました。
もちろん、緊急地震速報が各地域で流れました。
緊急地震速報の発信時刻は地震発生後8秒後です。
各地域では、緊急地震速報が発信されたと同時に、警報アラームが鳴ったとします。
以下の数値は震源からの距離、P波の到着時刻、S波の到着時刻です。ただし、P波とS波の速度は一定とします。
A市:震源からの距離18km、P波の到着時刻が午前9時35分59秒、S波の到着時刻が午前9時36分01秒
B市:震源からの距離54km、P波の到着時刻が午前9時36分04秒、S波の到着時刻が午前9時36分10秒
C市:震源からの距離72km、P波の到着時刻?、S波の到着時刻?
①C市では緊急地震速報の警報アラームが鳴ってから主要動の大きい揺れが始まるまでに何秒かかりますか?
②C市では緊急地震速報の警報アラームが鳴ってから初期微動の小さい揺れが始まるまでに何秒かかりますか?
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〈解答〉
①10秒後、②2秒後
いろいろと問題文が書いてありますが、必要な情報だけ抽出したらいいですね。
震源からの距離18kmであるA市で、S波の到着時刻が午前9時36分01秒
震源からの距離54kmであるB市で、S波の到着時刻が午前9時36分10秒
よって、A市からB市までの(54ー18)=36kmを9秒かかってS波が進んでいることになります。
よって、S波の速度は秒速4km。
C市は震源からの距離が72kmなので、72km÷秒速4km=18秒より、S波は地震発生後18秒後でC市に到着します。
よって、18ー8=10より、緊急地震速報の警報アラームが鳴ってから主要動がくるまで10秒の猶予があることになります。
同様に
震源からの距離18kmであるA市で、P波の到着時刻が午前9時35分59秒
震源からの距離54kmであるB市で、P波の到着時刻が午前9時36分04秒
よって、A市からB市までの(54ー18)=36kmを5秒かかってP波が進んでいることになります。
よって、P波の速度は36÷5=7.2より、秒速7.2km。
C市は震源からの距離が72kmなので、72km÷秒速7.2km=10秒より、P波は地震発生後10秒後でC市に到着します。
よって、10ー8=2より、緊急地震速報の警報アラームが鳴ってから2秒後には小刻みな揺れが発生しております。
どうでしたか?
情報を整理する力が算数・数学の文章題で求められるようになっています。
たくさんの問題で演習していきましょう。
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