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景観保護と人間社会の共生の難しさ〜鳥取砂丘を例に〜
加藤学習塾ブログ
2023/07/25
みなさん、こんにちは。
今日は鳥取砂丘についてみていきます。
鳥取砂丘は、その景観の美しさから、観光客も多いスポットですね。
元々、鳥取砂丘は砂浜海岸に冬の北西季節風が吹き込み、あのように、砂浜が堆積して形成されたものです。
そのため、内陸部や住宅地まで砂が吹き込むこともあるため、松などの防風林が1960年代に植えられました。
すると、北西季節風による砂の吹き込みが少なくなったので、砂の堆積量が昔より減っているとのことです。また、砂の堆積量が減ったことにより、土壌の表面が乾いた土で覆われる量が減少したので、生命力の強い雑草の種子が風で舞い降りて土壌に根付き、表土が雑草で覆われているところが増えてきてます。
多いときには、砂丘全体の約4割が草で覆われていたとのことです。
毎年、景観保護のため、除草ボランティアが実施されてますが、いっこうに草が生えている量が減らないとのことです。
元々、人間社会を守るために植えられた防風林がまさかの形で自然の景観を変化させることになるなんて、自然保護と人間社会の共生は難しいですね。
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