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noとnotの違い

加藤学習塾ブログ

2023/04/19

みなさん、こんにちは。

否定語としてnoとnotがありますが、どういった違いでしょうか?
例文を見てみましょう。


① "I do not have any cars."
(車を一台ももっていません)
② "I have no cars."
(車を一台ももっていません)
③ "No one (Nobody) was there."
(そこには誰もいなかった)
④ "Not everyone was there."
(そこにはみんながいたわけではない⇒一部の人がいた)
⑤ "At no time do I watch TV."
(いつでもテレビをみない)
⑥ "I do not always watch TV."
(いつもテレビを見ているわけではない→たまにはテレビも見るし、他のこともする)
⑦ "I have no less than 2,000 yen."
(2千円も持っている)
⑧ "I have no more than 2,000 yen."
(2千円しか持っていない)
⑨ "I have not less than 2,000 yen."
(少なくとも2千円は持っている→2千円以上もっている)
⑩ "I have not more than 2,000 yen."
(多くても2千円ほどしか持っていない→2千円以下しかもっていない)

①と②が基本ですね。①と②は意味に大差がありませんが、①のnotは「have」という状態・動作を否定しているのに対して、②のnoは「cars」という存在自体を否定しています。つまり、notはその状態になるときもあるけど、その時点ではそういう状態ではないという状態を否定しているのに対して、noは直後にかかっている単語の存在を否定しています。よって、イメージとしては、notが弱めの否定で、noが強めの否定というイメージをもったらと思います。
それが③~⑥の部分否定・全否定の考え方につながります。
③はnoなので人の存在を否定して、「誰もいない」という全否定になるのに対して、④は「not・all/every」の形で、「みんなが~というわけでない。一部の人が~した可能性がある」という部分否定になります。
⑤⑥も同じですね。
⑦⑧⑨⑩は比較表現です。
⑦は「less than」を全否定しているので、強めの肯定で、「2千円」という存在を強調しています。よって、「no less than」で「~もの」という意味です。
逆に⑧は「more than」を全否定しているので、強めの否定で、「2千円」という存在を否定しています。よって、「no more than」で「~しかない」というonlyと同意表現です。
⑨は「less than」という状態をnotで否定しているので、弱めの肯定で、「2千円」になることもあるし、それよりも多くなるときもあるということを意味します。よって、「not less than」で「少なくとも~、~以上」という意味です。
⑩「more than」という状態をnotで否定しているので、弱めの否定で、「2千円」になることもあるし、それよりも少なくなるときもあるということを意味します。よって、「not more than」で「多くても~でしかない、せいぜい~、~以下」という意味です。


どうですか。notとnoのイメージをおさえておきましょう。

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