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SDGsを考えよう~ODAとは何か~国の経済の自立のために~
加藤学習塾ブログ
2023/03/14
みなさん、こんにちは。
今日はSDGsのうち、「貧困をなくそう」・「飢餓をゼロに」・「全ての人に健康と福祉を」・「働きがいも経済成長も」・「産業と技術革新の基盤を」・「人や国の不平等を」・「住み続けられるまちづくりを」など、いろいろな達成すべきSDGsの目標に関わるテーマです。
ODAとは何でしょうか?
ODAとは政府開発援助のことであり、先進国が、発展途上国を、金銭面・産業面・技術面・教育面・医療面など、いろいろな種類の援助を行っているものです。
日本は、道路造りや電気・ガス・上下水道などの社会インフラの整備や、医療や、稲作りのノウハウを活かした灌漑農業の技術、車・半導体などのものづくりのノウハウに長けているので、その分野での援助が代表例になります。
ODAには、国際機関に援助金を拠出する多国間援助というものもありますが、今日は、発展途上国を直接支援する二国間援助のデータを見てみましょう。
二国間援助には、主に金銭面での無償資金協力と、技術面・産業面などでの技術協力があります。
以下のデータは日本が2017年に行った二国間援助の数値とGDP・経済成長率の数値です。
タイ:無償資金協力990万ドル・技術協力2840万ドル・GDP5060億ドル(2021年)・経済成長率(2019年)2.2%
ベトナム:無償資金協力1960万ドル・技術協力7620万ドル・GDP3660億ドル(2021年)・経済成長率(2019年)7.4%
カンボジア:無償資金協力8320万ドル・技術協力4160万ドル・GDP270億ドル(2021年)・経済成長率(2019年)7.1%
無償資金協力については、GDPが低い国ほど、無償資金協力の金額が高いことが分かりますね。
これは、まずは、国の社会基盤・産業基盤を築き上げないと、経済発展につながらないからですね。また、GDPが低いということは、貧困層の割合が高く、飢餓に苦しんでいる人が多いので、食糧の確保・教育・上下水道のライフライン・医療の充実などが優先されるので、無償資金協力の金額も高くなりますね。
そして、技術協力についても、同じく、GDPが低い国ほど金額が高いですが、経済成長率が高い国でより技術協力の金額が高くなっていますね。
タイは1990年代から経済成長をとげて、今ではASEAN(東南アジア諸国連合)の中では最も経済成長が進んだ工業国ですね。
よって、日本からのODAも年々少なくなっています。
ベトナムもドイモイ政策のおかげで、近年の経済成長が著しく、日本からの無償資金協力の金額が下がりつつあります。しかし、外資系企業のベトナム進出や、日本などへの技術研修生の派遣(近年、日本の外国人労働者の1位はベトナムになっています)により、技術協力は依然、高い水準にあります。
このODAは、その国の社会基盤・産業基盤がある程度構築されて、先進工業国のノウハウが伝授されて、経済成長がある程度進んでくると、金額を少しずつ下げていく傾向があります。
この理由は何でしょうか?
それは、他国に頼るのではなく、その国の力だけでその国の社会・経済を完結させる必要がありからです。そうすることで、自立型社会が形成されて、次世代でもその国が繁栄するからです。
まさに持続可能な社会の形成につながるのですね。
実は、ODAの技術協力については、JICAを通して世界各地に派遣されて貢献することができます。興味がある人は調べてみましょう。
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