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英語の名言から学ぼう~バートランド・ラッセル③~
加藤学習塾ブログ
2023/03/05
みなさん、こんにちは。
イギリスの哲学者バートランド・ラッセルの再登場です。
"Men who are unhappy, like men who sleep badly, are always proud of the fact. Perhaps their pride is like that of the fox who had lost his tail."
(不幸な人というものは、よく寝られない人と同様に、自分のありのままの事実をいつも見せつけてくる。ひょっとすると、その威張りというのは、しっぽを失ったきつねに似ている)
英文を見ていきますと、コンマで挟まれた「like men who sleep badly」は挿入句であり、説明の補足をしています。よって、文は「Men who are unhappy」が主語で、「are always proud of the fact」が述語になります。「that of」のthatは代名詞で、直前のprideを指しています。修飾語句が付いた代名詞はit・theyの代わりにthat・thoseで受けます。
英文の中の「the fox who had lost his tail(しっぽを失ったきつね)」とはイソップ童話の中に出てくるきつねです。
わなでしっぽを切られたきつねが、自分の姿を恥ずかしく思い、みんなも同じようにしっぽがなくなれば恥ずかしくなくなると思い、他のキツネたちにしっぽを切るように提案するが、聞いてもらえなかった。そこから、利己的な考え(自分に利益があるような考え)は、だれも聞いてくれないというお話です。
このことから、自分の考えや事実を押しつけてくるようなことは、人に聞いてもらえず自分の不幸を招くのみということが分かりますね。
しかも、その行為をラッセルは「pride(自慢・威張り)」と表現しています。
威張った人にみえて、ますます人に好かれなくなりますね。
人との「対話」を心がけて、相手の立場や意見を尊重して、多角的な考えが出来るように心がけたいですね。
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