内陸部と海岸部の雨温図の違い|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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内陸部と海岸部の雨温図の違い

加藤学習塾ブログ

2022/12/25

みなさん、こんにちは。

今日は、高校入試地理あるいは大学入試地理で頻出問題である雨温図について考えましょう。

さて、問題です。北緯約36度の茨城県水戸市とそれとほぼ同緯度の北緯約36度の長野県松本市では、どちらが夏の平均気温と、冬の平均気温の差である年較差が大きいでしょうか?


2つの大きな地理的条件の違いは、海岸部に位置するか、内陸部に位置するかですね。
海岸部では、海に接しています。海は陸地よりも比熱(1℃の温度上昇に必要なエネルギー量)が大きいため、「温まりにくく冷たくなりにくい」という性質があります。逆に、陸地は比熱が小さいため、「温まりやすく冷たくなりやすい」という性質があります。
よって、海岸部の水戸市よりも内陸部に位置する松本市の方が、「夏は暑く、冬は寒い」ので、松本市の方が年較差は大きくなります。
実際、水戸市の夏の平均気温は約24度、冬の平均気温は約3度ぐらいなのに対して、松本市は夏の平均気温は約25度、冬の平均気温は約0度ぐらいです。

次に、水戸市と松本市で降水量はどちらが多いですか?

これはイメージがつきやすいですね。
海岸部では、モンスーン(季節風)によって海から水分を含んだ空気が山脈の斜面を登って雲をつくり雨をもたらすのに対して、内陸部、特に盆地では、斜面を登って雲をつくり雨が降った乾燥した空気が逆に斜面を下ってくるので、雲が出来づらく降水量が少なくなります。

よって、内陸部は、「気温の年較差(夏と冬の差)が大きく、降水量が少ない」。海岸部では、「気温の年較差が小さく、降水量が多い」とおさえておきましょう。

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