阪神工業地帯の特色|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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阪神工業地帯の特色

加藤学習塾ブログ

2022/12/08

みなさん、こんにちは。

今日は阪神工業地帯の特色について紹介します。
阪神工業地帯は、中京工業地帯に次ぐ生産額第2位の日本の工業地帯ですね。
なぜ、阪神工業地帯は発達したのでしょうか?
阪神地域は、瀬戸内海の中心にあり、琵琶湖から流れる淀川の水運もあり、さらに、平安京のある京都に近かったので、平清盛が日宋貿易のために神戸港を拠点にしたりして、昔から交通や流通の拠点でした。特に大阪は「天下の台所」といわれて、全国から様々なものが集まりました。
よって、江戸時代頃から、食品加工業や繊維産業が発達して、軽工業が発達しました。戦後は、臨海部に埋立地をつくり、波が穏やかな瀬戸内海で港湾都市を造りやすいということで、船の流通に便利な重化学工業が発達しました。
そのため、阪神工業地帯の特色は、金属産業・鉄鋼業・石油化学工業といった重化学工業を始め、食品加工業や繊維産業といった軽工業も発達しており、様々な産業が混在しています。
特に、特徴的なのが、下請けの関連会社が多く、中小企業や町工場の割合が高いことです。それは、様々な産業が混在していることの恩恵ですね。
しかし、近年、中国や東南アジアの台頭による機械産業の停滞やコロナ禍などによる消費の停滞により、阪神工業地帯は衰退気味にあります。そのため、新しい産業の方向性を考える必要があります。
培ってきた技術を応用しつつ、中小企業同士が協力して、新しい技術や製品・サービスを生み出す必要があります。
今後に期待ですね。

ちなみに余談ですが、江戸時代末期の幕末、長州藩(現在の山口県)とイギリスが戦争した下関戦争のときに、イギリスは長州藩を倒した次の目標として、大阪だったようです。なぜなら、平安京のある京都を制圧して、日本を植民地にできると狙っていたからです。
長州藩がイギリスにかなわないと思って、尊皇攘夷のためにイギリスと協力関係になると譲歩したおかげで、その植民地化する最悪の事態はまぬがれたようです。

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