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もしも地球上の氷がなくなったら

加藤学習塾ブログ

2022/11/17

みなさん、こんにちは。

地球温暖化は近年よく耳にする環境問題ですね。
その象徴的なのが地球上の氷床面積の縮小ですね。
いったい、地球上の全ての氷がなくなるとどうなるのでしょうか?
地球上の氷の約9割が南極にあるといわれています。南極は大陸の上に分厚い氷が乗っており、その厚さは2000~4500mほどあります。量にすると約2500万㎦(㎦はキロリットルの10の9乗)もあり、とてつもない量です。
この南極の氷が全て溶けると、地球上の海面が40m~60mほど上昇するといわれています。
次に氷が多いのはグリーンランドです。地球上の氷の約9%もあり、この氷が溶けると海面が7mほど上昇すると言われています。
残りの約1%が北極ですが、北極の氷は海に浮かんでいます。浮かんだものは水に浸かっている分だけ水をどかして浮力がかかっているため、北極の氷が溶けても、海面が上昇することがありません。
しかし、北極なども含めて地球上の氷が溶けると主に4つの側面が懸念されています。
1つめは生態系の崩壊です。ホッキョクグマやアザラシなど、北極の氷床を住処としている生物にとって死活問題です。
2つめは気候の変化です。
氷床は太陽光を反射して地球の地表が熱を吸収するのを抑えてくれるとともに、太陽光の熱を大気の外に放射してくれます。その氷床がなくなるので、気温の上昇がさらにエスカレートします。
そして、海水温も上昇して、海水の体積が膨張して、海水面の上昇にもつながります。
3つめは海流の変化です。
北極・南極の氷床によって冷やされて海水が重たくなり、深層海流という海流が生まれて、地球の海流の循環を生み出しているのですが、海水が冷やされなくなり、海流の流れに大きな変化が生まれるとされています。
4つめは海水の変化です。
濃度の低い氷床の溶けた水が濃度の高い海水に入ることにより、海水が二層化します。つまり、濃度が高くて重たい海水が下の方に集まり、濃度の低い真水に近い層が上の方に集まります。そうなると、プランクトンや潜水能力の低い小魚が生きれなくなり、それをえさとする大型魚も生きれなくなり、海中の生態系も崩壊します。

海水面の上昇は自分たちの住処も奪います。自分たちにとっても死活問題です。
地球温暖化による氷床の融解は怖いですね。

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