英語構文に挑戦~社会権について~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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英語構文に挑戦~社会権について~

加藤学習塾ブログ

2022/11/04

みなさん、こんにちは。

今日は社会権について少し学びます。
社会権は中学3年社会で出てくる権利であり、現代社会では当たり前の権利ですが、実は国レベルの法規に初めて記載されたのは、1919年のドイツのワイマール憲法になります。
よって、社会権が権利として認められてから、実は100年ほどしか経っていません。
今日は、そんな社会権についての英文を見てみましょう。
今回は、高校3年レベルで大学入試中級レベル(国立大学入試2次レベルまでいかないですが)に相当しますので、和訳が難しいと思います。



"At present, in the most civilized countries, freedom of speech is taken as a matter of course and seems a perfectly simple thing. We are so accustomed to it that we look on it as a natural right. But this right has been acquired only in quite recent times, and the way to its attainment has lain through lakes of blood. It has taken centuries to persuade the most enlightened peoples that liberty to publish one's opinions and to discuss all questions is a good and not a bad thing."


(今日、最も文明の進んだ国々では、言論の自由は当然のこととみなされており、そして、完全に単純なものと思われている。私たちはその言論の自由にとても慣れているので、その自由をごく自然な権利とみなしている。しかし、この権利はごく最近の時代になってようやく獲得できたものであり、その獲得に向けての道程は、あまりにも多くの流血を伴ったものである。自分たちの意見を出し合い、あらゆる疑問を議論する自由は悪いことでなく、よいことであるということを、最も教育が施された人々に納得させるのは、何世紀もかかってきたものである。)


英文を見ていきますと、「take A as B」や「look on A as B」という「A as B」が出てきます。これは、「regard A as B(AをBとみなす)」と同じです。
他に「see A as B」・「think of A as B」などがあります。
「a matter of course」は「流れの中のこと」ということから「当然のこと」というイディオムです。
2文目の「so ~that~」は「とても~なので」という理由を示します。
最後の文の「it takes 時間 to原形~」で「~するのに・・・な時間がかかる」という構文ですね。
「persuade・人・that~/to原形~」の形で「~に説得する・納得させる」ですね。「説得する」だけでなく今回のように「納得させる」という意味もあります。
最後の「to publish one's opinions」と「to discuss all questions」はandでつながっており「liberty」を修飾する形容詞的用法の不定詞です。和訳の時は「~で~な自由」というふうになるように気をつけましょう。


この英文からも分かるとおり、社会権は、先人たちが絶対王政という社会制度から自由を獲得するために多くの血を流してきた歴史的努力の結晶だといえます。こうした歴史があったから、今の現代社会があります。
歴史を考える意義の一つには、現代社会のしくみを知ること、ありがたみを知ること、そして、より幸せな社会にするにはどうすべきかを追求するためがあると思います。みなさんも考えていきましょう。






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