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蒸散の役割~地球温暖化を抑える!?~
加藤学習塾ブログ
2022/07/18
みなさん、こんにちは。
今日は蒸散の役割について考えます。
蒸散は、植物中の水分を葉っぱの気孔と呼ばれる穴から水蒸気の状態で排出する現象ですね。
役割はいくつかあります。
まず、余分な水分を排出する作用ですね。
そして、2つめの役割としては、植物が根から水分を吸い上げるのに役立ちます。
どういうことかというと、蒸散をすることで、葉っぱの道管・師管の中の水分が減りますね。
物体は、圧力がかかっている状態では、密になっている方から、スカスカの状態の方に物質が移動しますね。
そのため、根から吸い上げられた水は、水分が減っている葉っぱの道管を目指して、移動することが出来ます。
熱帯雨林やサバンナなどの背の高い木では、生存するためには、この蒸散の役割が大切ですね。
さらに、3つめの蒸散の役割としては、植物の体温を下げる働きがあります。
植物から熱を奪って水蒸気の状態で排出されるので、植物内の温度を下げる効果があります。
実は、この蒸散された水蒸気によって、太陽光や周りの空気から熱を奪い気温を下げる効果があります。
森林伐採などによって森林の面積が減ると、CO2の吸収量が減少するだけでなく、蒸散量が減ることによって、気温上昇、地球温暖化につながっているのですね。
最近は都市部でも、道路に街路樹を設置したり、建物の屋上に樹木を設置したりが増えてきました。これは、空気清浄の働きもありますが、蒸散による気温低下でヒートアイランド現象を抑える効果が期待されています。
地球温暖化を抑えるためにも樹木は大切にしたいですね。
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