ブログ
ジェット気流の不思議~天気・交通などに影響を与える~
加藤学習塾ブログ
2022/06/27
みなさん、こんにちは。
今日はジェット気流の話をします。
ジェット気流とは何でしょうか?
中緯度地帯(緯度約30°~60°ぐらい)では偏西風が常に吹いていますね。
この偏西風が吹いている一帯において、上空1万メートル付近では、地球の自転の遠心力などもあいまって、強い偏西風が吹いています。
どのぐらい強い風かというと、秒速100メートル(時速360キロメートル)以上ものすごい風とのことです。
冬になると、地上との温度差・気圧差もあいまって、さらに強くなるとのことです。
実は、このジェット気流の存在が知られて研究されるようになったのが、航空機が使われ出した20世紀初頭ぐらいからとのことで、まだまだ学術的な歴史は浅いです。
第2次世界大戦中に、日本はこの西から東に吹くジェット気流を利用してアメリカを攻撃しようとして、風船爆弾を飛ばしました。どのぐらい日本軍の計算通りだったか分かりませんが、実際に、何個かアメリカやカナダまで飛んでいき人的被害もあったようです。
このジェット気流ですが、実は小学校の理科での天気の単元に大きく影響を与えます。「日本の天気は西から東に変わる」と習いますね。実はジェット気流のせいで、雲や気圧が西から東に移動しています。台風もジェット気流におされて、日本列島に近づいたら、進度を東寄りに変えますね。
そして、今やグローバル社会に欠かせない航空機も、ジェット気流の影響を受けています。
例えば、成田国際空港出発・ニューヨーク着などのように、西から東に移動するときは、空港を出たら、一気に飛行機の高度を上げて、ジェット気流に乗せると、燃料と所要時間が短縮されます。
しかし、逆にニューヨーク出発成田国際空港着のように、東から西に移動するときは、ジェット気流を避けるように、まず、進度を大きく北にして、北極圏を避けるように飛行します。そのため、所要時間がかかります。
実はこの所要時間の差が、早く現地の時間に体内時計が合わせられるかに影響をして、西から東に飛行するよりも、東から西に飛行する方が時差ぼけが起きやすいようです。
遙か上空で、とてつもない強い風が吹いており、ジェット気流は不思議ですね。
RECOMMEND
あなたへのおすすめ
RECOMMEND
閲覧数ランキング