カナダ英語の話|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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カナダ英語の話

加藤学習塾ブログ

2022/05/11

みなさん、こんにちは。

今日はカナダ英語の話をします。
カナダは実は多民族・多文化国家ということをご存じでしょうか?
イヌイットなどを始めとした先住民族や植民地時代のイギリス系からの入植者、地理的距離が近いことから東部ケベック地方ではフランス系の移民、またヨーロッパの大飢饉(農作物がとれないこと)などの理由で移住してきたスコットランド系・アイルランド系・ドイツ系・ポーランド系・イタリア系など、さらには世界大戦時に戦火やファシズムの迫害からまぬがれようと移住してきた中国系・日系・韓国系・ヨーロッパ系・ユダヤ系など、さらには近年、ヒスパニック系(南米)や東南アジア系の移民も多く、世界有数のの多民族国家です。
そんなカナダの英語は、多くの移民という歴史的背景から多くの言語から影響を受けており、イギリス英語とアメリカ英語が混ざったものやカナダ英語独自の表現もあります。発音はイギリス英語とアメリカ英語の中間に近いので、日本人にとって聞き取りやすいのではないでしょうか。
例えば、「hot」という英単語でしたら、イギリス英語は「ホット」と発音して、アメリカ英語は口を大きく開けて「ハット」と発音して、カナダ英語はその中間に近く、日本語の自然な「ア」を入れた「ハット」という感じです。
単語のスペルについてはイギリス英語とアメリカ英語を併用しています。
例えば、「realize(実現する・実感する)」はアメリカ英語・カナダ英語でこの表記であり、一方でイギリス英語では「realise」と表記されます。
また、「theater(映画館)」はアメリカ英語での表記で、カナダ英語・イギリス英語では「theatre」と表記されます。
最後に余談ですが、カナダでエレベーターに乗ると「G」のボタンがあります。アメリカ英語とイギリス英語では建物の階層の言い方が異なります。
アメリカ英語では日本と同じ「1F(first floor)→2F(second floor)→3F(third floor)・・・・」と表しますが、一方でイギリス英語では1Fを"ground floor"と呼び、その上から「1F(first floor)→2F(second floor)→3F(third floor)・・・・」と呼び、日本・アメリカと1個ずつずれます。そのため、カナダの階層の言い方はイギリス英語と同じと理解していないと、エレベーターで日本で言う1Fに行こうと思ったら、"ground floor"を表す「G」のボタンを押すことが出来ませんね。カナダのエレベーターで「1F」のボタンを押すと2Fに行ってしまいます。

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