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インドのカレーの話~地理的観点から~
加藤学習塾ブログ
2022/05/06
みなさん、こんにちは。
今日はインドのカレーの話をします。
インドといえば、カレーというぐらい、おなじみのものですね。
インドカレーの専門店も日本全国でみることが出来ます。食後のラッシーが最高においしいですね。
さて、みなさん、実は、インドのカレーは大きく分けると2種類あるのをご存知でしょうか?
お米を使ったカレーライスとナンというパンを使ったカレーです。
地理的条件をみればすぐに分かります。
インド中央部にデカン高原がありますが、デカン高原から東~南東部~南部は稲作地帯、北~北西側は小麦地帯になっています。
まず、東部のガンジス川中流~下流域はヒマラヤ山脈の雪解け水と、夏季は雨期にあたり、豊富な水資源があります。また、南部は夏季にインド洋から湿ったモンスーン(季節風)が吹くことで多雨となり、温暖湿潤な気候になります。よって、デカン高原から東~南東部~南部は豊富な水を必要とする稲作地帯になります。
そして、北~北西部のインダス川上流域・ガンジス川上流域は乾燥地帯になり水資源に恵まれていません。そのため、比較的乾燥した地域で栽培される小麦が栽培されます。
そのため、デカン高原から東~南東部~南部は稲作地帯のためカレーライス、北~北西部は小麦地帯のためカレーとナンが主に食べられています。気候と農業と食文化は地域ごとに根付いているものですね。
ちなみに、日本のインドカレー専門店ではカレーライスとナンを両方販売しているお店もありますが、インド人オーナーの出身地によってはライスかナンの片方しか販売していないお店もあるようなので興味があったらたずねてみましょう。
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