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中学社会の知識で大学入試共通テスト地理の問題を見てみよう④~製造・卸売・小売~
加藤学習塾ブログ
2025/02/07
みなさん、こんにちは。
今日は以下の問題にチャレンジ!!
今年の大学入試共通テスト「地理総合・地理探求」で出題されました。
製造・卸売業・小売業の違い、分かるかな
基本的に、商品が消費者にとどくまでは、以下の流れです。
「製造」→「卸売(製造業者から小売業者まで商品を届ける)」→「小売(商品を消費者に販売。スーパーやコンビニなど)」→「消費者」
では、チャレンジ!!
問い:
同じ製品でも、生産・流通・販売にかかわる産業の立地は異なっている。
次の図のカ~クは、繊維・衣服に関する製造品出荷額、卸売販売額、小売販売額のいずれかについて、全国に占める都道府県別の割合を示したものである。
カ~クは、それぞれどの項目でしょうか?

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【解答】
カ:繊維・衣服の製造品出荷額
鉄鋼や自動車産業などといった「重工業」と比べて、繊維業は「軽工業」に分類される。
1960ごろ~1980ごろの高度経済成長期に軽工業から重工業にシフトした日本は、古くから地場産業に支えられてきた北陸や、瀬戸内地域(岡山のジーンズや、愛媛のタオルが有名)に繊維業が分布している。
また、中小企業の技術力に支えられてきた阪神工業地帯にも、繊維業が分布している。
よって、人口比で割合が大きくなっているわけでなく、北陸・瀬戸内地域・近畿の分布の割合が比較的大きくなっているカの図が製造品出荷額。
また、製造業は、基本的に、「太平洋ベルト」に集中しやすい。
よって、太平洋ベルトへの集積がみられることから判断してもよい。
キ:繊維・衣服の卸売販売額
卸売業は「製造業者→小売業者」といった形です。
よって、流通センターなど、流通の拠点が全国のエリアごとにあり、その拠点から、各小売業者に卸売りをしていると考える。
特に、関東地方は東京の拠点から卸売り、近畿地方は大阪の拠点から卸売りをしていると考えられるので、キの図が卸売販売額。
ク:繊維・衣服の小売販売額
小売業者はスーパー・ドラッグストア・コンビニなど、全国にあり、しかも、顧客が消費者です。
よって、消費者の数、つまり、都道府県の人口比に沿って、割合も大きくなると考えられます。
よって、比較的、全国に分布しており、人口比で割合が大きくなっているクの図が小売販売額。
どうでしたか?
製造業→太平洋ベルトへの集積。地場産業が盛んな北陸・瀬戸内・阪神が割合高め。
卸売→エリアごとに拠点があり。都市部に集積。
小売→全国に分布。人口比で割合が高くなる
用語の違いもおさえながら、資料を読み解きたいですね。
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