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中学社会の知識で大学入試共通テスト地理の問題を見てみよう①~飲料の文化~
加藤学習塾ブログ
2025/01/21
みなさん、こんにちは。
18日・19日の土日は、大学入試共通テストが実施されて、多くの受験生がベストを尽くしたと思います。
自己採点を基に、大学の出願校を決めている時期なのではないでしょうか?
人生を左右する大きな決断だと思うので、悔いの無いように頑張ってほしいと思います。
さて、新課程初年ということで、多くの受験生が不安の中、共通テストを受験したと思います。
国語・英語で新傾向の問題が出題されたり、数学も「数学1A」と「数学2BC」に再編されて新しいカリキュラムの中での出題。
さらに、新科目として「情報」の試験。
社会科目も、「地理総合・地理探求」「歴史総合・日本史探究」「歴史総合・世界史探究」「公共」などといった教科名であり、知識だけでなく、与えられた題材や資料・統計・地図などから、より日常生活の諸問題の解決につながるような知識の活用や深い洞察力を問うような問題設計であり、受験生にとって、勉強の質の深さが問われるような形であり、大変かなと思います。
今日は、1月18日の大学入試共通テスト「地理総合・地理探求」で出題された問題から、問題を1問深掘りして、いかに、中学からの基礎の勉強が大事かを見ていけたらと思います。
チャレンジ!!
問い:食文化には、地域の歴史的背景や自然環境が反映されている。以下の図は、いくつかの国におけるコーヒーと茶の一人一日あたりの消費量を示したものである。①~④はイギリス・イタリア・インドネシア・中国のいずれかである。イギリスに該当するものを、①~④のうちから一つ選べ

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【解答】
イギリス→①
イギリスは大英帝国とよばれ、16世紀の大航海時代以降、アフリカ・アジア・オセアニアなど、多くの地域で植民地をかかえていました。
そして、その植民地の風土に合った農作物を、イギリス本土に持ち込んでいました。
東アフリカのエチオピア・ケニアからコーヒー豆(ちなみにエチオピア高原はコーヒー豆の原産地)、ケニアやアジアのインド・スリランカなどから茶を輸入していました。
また、イギリスは社交の場として、カフェ文化が根付いている国です。
最初は17世紀にコーヒーハウスが広まり、19世紀にはカフェが広まったことで、紅茶文化も浸透しました。
そして、カフェだけでなく、日常の場でも「アフタヌーンティー」文化があり、午後には、お菓子と紅茶やコーヒーをたしなむ文化があります。
よって、コーヒー・茶の両方の消費量が高い①がイギリス。
②は茶の消費量が高いことから、茶の飲料としては5000年もの歴史をもつ中国。
③は熱帯地域なので、暑さをしのげるように、甘くて冷たい飲み物や炭酸飲料などが人気であり、他の国と比べると、お茶・コーヒーの消費量が落ちるであろうインドネシア。(といっても、インドネシアでは、お茶・コーヒーは、日常的に消費されており、おそらく国の総人口が多いので、一人一日あたりの消費量に換算すると数値が落ち込んだと推測される)
④はヨーロッパに位置して、カフェ文化が根付いていること、エスプレッソコーヒーを日常的に飲んでいるイタリアである。
このように、地域性・歴史を考えてみると、正答にたどりつけるであろう。
イギリスがかつて、アフリカ・アジアに多くの植民地をかかえて、その植民地での農作物をイギリス本土に持ち込ませていたという、中学社会の知識があれば、考えることができる問題である。
社会だけでないですが、中学で学ぶことは、大学入試にも活きてくるので、今、中学生の人は頑張りたいですね。
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