砂漠の話②~いろいろな砂漠の出来方~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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砂漠の話②~いろいろな砂漠の出来方~

加藤学習塾ブログ

2022/06/07

みなさん、こんにちは。

今日は砂漠の出来方についてお話しします。
前回の投稿で、乾燥気候であれば砂漠になりうるという話をしましたね。
つまり、雨が降らなければ、砂漠になります。
どういうところが雨が降らないでしょうか?
見てみましょう。

1.亜熱帯砂漠
地球で一番水分の蒸発量が多く、降雨が多いのは赤道付近の熱帯地域ですね。赤道付近では、雨を降らせながら空気が上昇していきます。その雨が降ったことで乾燥している上昇した空気は南北に分かれて移動して亜熱帯地域(北緯・南緯15~30°付近)で冷やされて下降気流になります。下降気流では、水分の蒸発量が抑えられて、雲が出来づらく晴天が続くとともに、元々この下降気流は熱帯地域で雨を降らせているので乾燥しています。そのため、亜熱帯地域では砂漠が形成しやすいです。代表的なのはアフリカのサハラ砂漠ですね。他にも、オーストラリア大陸の約6割が乾燥地域で砂漠地帯ですが、これが原因です。

2.海岸砂漠
沖合に寒流が流れることで、空気が冷たく重く、蒸発量が少ないことで海岸付近に形成される砂漠です。ただし、海に近いこともあり、しばしば霧が発生する特殊な砂漠地帯です。南米西部にフンボルト海流(ペルー海流)が流れることで形成されるアタカマ砂漠(チリ)やアフリカ西部にベンゲラ海流が流れることで形成されるナミブ砂漠(ナミビア)があります。

3.内陸砂漠
海岸から遠く離れた大陸内部では、蒸発量が著しく少なく、降雨量が少なくなります。そのため、砂漠が形成されます。中国内陸部のタクラマカン砂漠などがあります。

4.雨陰砂漠
急峻な山脈の風下側では、山脈の風上側で空気が上る際に、上昇気流になり雲が発生して雨を降らせるため、山脈を越えて風下側で空気が下る際には乾燥した空気になります。また、下降気流になるため、雲が発生しづらく、蒸発量・降雨量が少なくなります。そのため、砂漠が形成されます。
南米南部のパタゴニア地方では、偏西風がアンデス山脈を越えて風下側になるため砂漠になっています。


いろいろな砂漠の出来方があるのですね。
地理分野を学ぶ際には、気候・地形と絡んだ問題が出題されるので、気をつけていきましょう。

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