大学入試共通テスト2024地理Bより~日本の鉄鋼業の発展を考えよう~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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大学入試共通テスト2024地理Bより~日本の鉄鋼業の発展を考えよう~

加藤学習塾ブログ

2024/01/31

みなさん、こんにちは。

大学入試共通テスト2024地理Bの問題で、日本の工業発展を支えた鉄鋼業の歴史を紐解く問いがあったので確認してみましょう。
鉄鋼業は鉄鉱石と燃料であるコークス(石炭を加工した燃料)が必要になるので、その2つをどう入手するかが立地のカギです。

実際の問題では、1910年・1940年・1974年・2022年における日本の製鉄所の立地を表す地図があり、その4つの地図の下に、その立地の変遷を考察した説明文があり、4つの傍線部の中で誤りを含むものを選ぶ問題です。

【1910年】
・福岡県の八幡製鉄所(1901年操業開始)→1894年の日清戦争の講和条約である下関条約により清から賠償金を得て建造。
                   →中国から鉄鉱石を輸入して、コークス(石炭)は九州北部の筑豊炭田で産出
・岩手県の釜石市(1880年操業開始)→良質な砂鉄・鉄鉱脈があり、コークス(石炭)は北海道などから入手。「日本近代産業発祥の地」。
・北海道の室蘭市(1907年)→内浦湾や青森県に砂鉄があり、コークス(石炭)も石狩炭田から産出

〈原料立地型が中心〉→原料は鉱山からトラックや鉄道で運ぶ必要があるため輸送コストがかかる。一方で、鉄鋼はトラック・船で大量に輸送が可能。原料の産地の近くに工場を置くことで輸送コストを抑える


【1940年】
阪神工業地帯や京浜工業地帯に製鉄所が立地→兵器・戦車・戦艦が主目的。


【1974年】
瀬戸内工業地域など太平洋ベルトに集中的に立地


【臨海立地型が中心】→原料の輸入や製品の輸送に便利な臨海部での埋立地の港湾コンビナートに立地。製鉄・鉄鋼だけでなく、自動車産業や電気機械産業など関連工業も近くに立地して、複合的工業コンビナートの形成。


【2022年】
阪神工業地帯など製鉄所の減少。

【経営の合理化】
人件費の高騰によるリストラや企業合併や海外進出・円高による輸出指向型の産業(自動車・電気機械産業など)の衰退。貿易摩擦による海外での現地生産への移行などによって、企業の構造合理化や国内産業の空洞化、海外進出が進行している。


中学社会でも基本的な流れを学習しますが、こうした流れを問う問題が大学入試共通テストで出題されたので、中学社会はおろそかに出来ませんね。

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