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値引きしてもちゃんと利益が出る?
加藤学習塾ブログ
2023/06/19
みなさん、こんにちは。
フードロスを減らすために、食料品で売れ残りそうなものは値引きされている光景を目にしますね。
最近では、コンビニでも、消費期限が近い食料品は、値引きされるようになりました。
売れ残りをなるべく少なくするために、値引きされますが、果たして、利益が出ているのでしょうか?
検証しましょう。
問い:原価(仕入れ値)400円の食料品に、利益率5割を見込んで、価格を決めました。しかし、売れ残りそうだったので、2割引にすると、無事に店頭にて売れました。利益は何円でしょうか?
原価400円に対して、利益率5割なので、最初の価格は、(原価)+(見込みの利益)=400+200=600円です。そして、この600円を2割引にしたので、600×0.8=480円です。よって、利益は480円ー400円=80円になります。
このように、原価率が高く、利益率が10割未満の価格設定だと、割引率を5割以下にしなければ、利益は生じません。
つまり、半額にすると、かなり利益が減ります。
昨今の原価の値上がりにより、食料品企業もかなり価格設定が難しく、経営存続のために、値上がりに踏み切るという企業が増えています。
やはり、原価率が高くなり、利益率が低くなっているというのが現状だと思います。
消費者目線でいうと、消費期限が近づいた商品は、少しでも値引きして欲しいところですが、実は、それは、利益が減り、企業の経営を圧迫します。
難しい課題ですね。
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