SDGsについて考えよう~アフリカの教育問題~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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SDGsについて考えよう~アフリカの教育問題~

加藤学習塾ブログ

2023/02/07

みなさん、こんにちは。

SDGsの目標の中に「質の高い教育をみんなに」というものがあります。
今日はアフリカの教育問題について考えましょう。


みなさん、日本では、小学校から中学校まで9年間義務教育になっているので、何かしらの事情を抱えた人以外は、「読み・書き・計算」の基本的なことが出来ると思います。
しかし、アフリカでは、教育機会がなく困っている人が多くいます。
識字率のデータを見てみましょう。
ニジェールが男約3割・女約1割の識字率、ギニアが男約5割・女約4割の識字率、エチオピアが男約6割・女約5割の識字率など、特に西アフリカやアフリカ中央部・南部での教育水準が低いです。

識字が出来ないということは、大人になっても技能がないので、収入のある仕事・専門職に就けないことを意味します。つまり、家族を支えるために、農牧業や漁業を営むしかなく、稼ぎが少ないので、その次の子どもの世代も、学校に行かせられず、家の農牧業を手伝ってもらい、そして、その子がまた技能がないので仕事に就けず・・・・・という悪循環を繰り返します。
このことは、国全体の経済にも影響します。
いつまでたっても、多くの国民が農牧業に依存した生活であり、豊かになれず、よって、消費活動も滞り、また、専門職や技能の必要な職に就く人が少なく、また設備投資も行えず、国の工業などの産業が発展しません。

この経済問題の根本的問題は識字率が低いといった、子どもたちに教育機会が与えられていないことにあります。
そこで、国連のユニセフは「学校給食プログラム」という活動を行っています。

子どもたちが家族のために農作業を手伝う理由は、稼ぎがなく自分たちで食べ物を得ないと生きていけないからです。
そこで、ユニセフは無料で学校で給食を配膳する活動を行っています。
そうすることで、「学校に行けば食べ物が得られる」という学校に行く理由を作るのです。
学校に子どもが行けば、自然と授業を受けて教育を受けることになります。
そうすることで、発展途上国の教育水準を上げていこうという狙いです。

もう一つ狙いがあります。
発展途上国では、医療の水準が低く、また、水道・電気・ガス・下水といったインフラは整っていません。
特に、水道・下水が深刻で、子どもたちは家族のために毎日数十キロも川や水場まで往復しています。しかも、自然の水なので、消毒されてなく、不衛生です。また、トイレなどの下水が整っていないということは住宅環境も不衛生です。
そのため、免疫が低い子どもたちは病気にかかりやすく乳幼児期の死亡率は高いです。
そこで、学校に来させることで、給食だけでなく井戸でくみあげた比較的きれいな地下水を提供することで、子どもたちが毎日数十キロも往復する労働の負担をなくそうという目的があります。

このことは、労働の負担がなくなるので、その分の時間を、学校に行って教育を受ける時間に回すことが出来るとともに、地層でろかされて比較的きれいな地下水を提供することで、衛生面の問題を軽減して、乳幼児期の死亡率の低下につながります。
子どもたちというその国の将来の財産も守ることにつながっていますね。

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