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景気の循環~好景気と不況の繰り返し~
加藤学習塾ブログ
2022/12/13
みなさん、こんにちは。
中3公民の経済分野で出てきますが、経済学の中に、「景気の循環」という考えがあります。
景気は、好景気と不況が繰り返し繰り返し交互に循環していくというものです。
理想は好景気が続くことですが、実は、好景気はメリットばかりではありません。
好景気になると、まず、貨幣の価値が上がり、物価があがります。インフレーション(インフレ)の状態ですね。インフレになると、家計でかかる費用が増えるので、購買意欲が抑制されますね。また、貨幣の価値が上がるということは円高の状態になり、海外への輸出がきつくなり、国際競争力が下がります。それが、企業の海外移転につながり、「産業の空洞化」を引き起こします。
そこで、好景気のときでも、物価を抑えて、インフレを抑えるために財政政策を行います。
まず、増税・公共事業の減少により、家計を圧迫して消費活動を抑制します。そうすることで、市場価値を下げて、物価の上昇を抑えます。そして、日本銀行は国債を売ることにより、お金を回収して、世の中のお金の流通量を抑えます。
一方、こうして好景気を抑制すると、経済活動が停滞して不況に陥ります。
物価が下がるデフレーション(デフレ)の状態になる一方で、収入減・雇用減少・円安の状態になります。
そこで、不況の時は、逆に、減税・公共事業の増加によって、家計で使える費用を増やして雇用の場を創出します。そして、日本銀行が国債を買うことにより、お金を世の中に出して、お金の流通量を増やして、経済活動を活性化します。
しかし、今の日本は、社会保障費の負担が増えて物価が上昇しているのに、収入が増えていない、負のスパイラル状態ですね。
果たして、5年後の日本経済はどうなっているでしょうか?
一番大変なのが、今の日本経済の状況をもろに受ける次世代の働き手だと思います。
将来の自分を守るために、今の中学生たちは、勉学に励んで欲しいと思います。
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