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フランスのパリ盆地の農業~地形に着目して~
加藤学習塾ブログ
2022/10/28
みなさん、こんにちは。
今日はフランスのパリ盆地の農業について紹介します。
ヨーロッパ平原は地理用語でいう安定陸塊に分類して、地盤的に安定したところになります。
そのため、堆積した地層がある平原が長年の雨による浸食作用や風化作用によって、構造平野が形成されています。
フランスのパリ盆地の構造平野は、浸食されにくい硬い岩層と浸食されやすい軟らかい岩層が交互に堆積した地層になっていました。そのため、長年の雨の浸食作用で、軟らかい岩層のみが浸食されて、段々とした丘陵状の地形が交互に続いています。これを「ケスタ地形」と呼びます。
フランスのパリは北大西洋海流と偏西風の影響で、年中温暖で年中若干降水がある西岸海洋性気候に属します。そのため、ケスタ地形の緩やかな傾斜地では、広大な土地を利用して、小麦・豚肉・トウモロコシなどの混合農業を営んでいます。そして、ケスタ地形の傾斜が急な崖では、水はけがよいことから、ワイン用のブドウ栽培が行われています。さらに、ケスタ地形の浸食が進み、崖のふもとが硬い岩層の下に入り込み洞窟状になっているところでは、冷涼・暗室を生かしてワイン倉が営まれています。
地形の特徴を生かして適地適作が行われているのですね。
フランスのワインは世界的にも高級品です。その秘密は地盤が安定した構造平野にあるのですね。
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