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日本のエネルギーについてSDGsを考えよう~火力発電の燃料を例に~
加藤学習塾ブログ
2022/09/02
みなさん、こんにちは。
今日は日本のエネルギー事情について考えていきましょう。
日本の発電は2011年の東日本大震災の原発事故以来、ほとんど火力発電に依存していますね。
その火力発電の燃料の内訳をみると、約8%が石油で約42%が石炭で、約50%がLNG(液化天然ガス)です。
1960年代のエネルギー革命のときは石油を燃料とした火力発電が台頭して、それまでの主役だった水力発電から火力発電中心の社会に切り替わりました。
しかし、車社会の台頭や1970年代の2度のオイルショック以降、石油の価格が高騰して、石炭を燃料とした火力発電に切り替えました。
そして、京都議定書以降、環境問題が取り沙汰されるようになり、温室効果ガス排出量が石油や石炭より5割以上抑えることが出来るLNG(液化天然ガス)に切り替えています。
しかし、LNGは、石炭よりも埋蔵量が少なくあと50年ぐらいで枯渇するといわれています。また、地層と地層の隙間に閉ざされたシェールガスの採掘や、タンカーやトラックで運搬する際に天然ガスを液化するための冷却装置など、技術やコストがかかります。
さらに、天然ガスの生産国上位がアメリカ・ロシア・イランとなっており、アメリカは自国での需要もあり、ロシアはウクライナ侵攻など国際情勢に影響があり、イランは反アメリカ主義など独自路線をとっており、とても安定的な供給先が難しい状況です。
日本はLNGの輸入先として、オーストラリア・カタール・マレーシアなどに依存していますが、依存できるのもあと数十年ほどであり、次なるエネルギーを探さないといけません。
日本は日本列島を山脈が走っており、水力は豊富にあります。ただ発電所を建設するとなると生態系破壊が懸念されます。生態系保全を考慮しつつ、例えば、川の流れや生態系を変えずに、川の中に設置できる発電設備を各地に設置するなど、新しく環境にクリーンな水力発電所を考えたり、あるいは、太陽光発電や風力発電・地熱発電など、設備投資に多額な金額がかかるが、「将来的な利益」を考えて、もう少し自然エネルギーを使った設備を拡充するなど、次世代へのエネルギーを考える時代に突入しています。
みなさんもエネルギー問題を考えつつ、日常生活の中で出来ることを考えていきましょう。
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