気持ちを切り替えるのが苦手な人ほど、うまくいく理由
加藤学習塾ブログ
2026/01/06

「気持ちを切り替えよう」と言われると、少し身構えてしまう人は少なくありません。嫌な出来事をすぐ忘れなければいけない、前向きにならなければいけない――そんなプレッシャーを感じることもあるでしょう。しかし実は、気持ちの切り替えが“苦手だと感じている人”ほど、上手に立ち直れている場合も多いのです。
気持ちの切り替えが早い人は、一見すると前向きで強そうに見えます。一方で、気持ちを引きずりやすい人は「いつまでも考えすぎてしまう」「切り替えが遅い」と自己評価を下げがちです。ですが、後者の人は出来事を丁寧に受け止め、意味を考え、自分なりに消化しようとしています。これは決して弱さではなく、深さです。
気持ちが切り替わらないとき、人は無理に前を向こうとしがちです。しかし、感情は押さえ込むほど長引きます。落ち込んだなら落ち込んだままでいい。悔しいなら悔しいままでいい。その感情を「今はそう感じている」と認めることで、心は少しずつ落ち着いていきます。切り替えとは、忘れることではなく、納得することなのです。
実際、多くの人が「ある日突然気持ちが切り替わった」と感じる瞬間は、何か特別な出来事が起きたときではありません。日常を過ごしているうちに、ふと重さが軽くなったことに気づく——その程度の変化です。気持ちはスイッチのように切り替わるのではなく、フェードアウトするように変化していきます。
気持ちの切り替えが苦手だと感じる人ほど、自分に厳しい傾向があります。「早く切り替えなきゃ」と思うその気持ち自体が、回復を遅らせてしまうこともあります。むしろ、「今は切り替えなくていい」と自分に許可を出すことが、結果的に前へ進む近道になるのです。
切り替えが遅いのではありません。あなたは、自分の気持ちを丁寧に扱っているだけ。その姿勢は、長い目で見れば確かな強さになります。
