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なぜ氷は水に浮くの? ― 小学生の頃の「当たり前」の謎
加藤学習塾ブログ
2025/10/27

コップに氷を入れると、浮かびますよね。
でも、ほとんどの物質は固体のほうが重くなるのに、なぜ氷だけが浮くのでしょうか?
その秘密は、水の分子構造にあります。
水分子(H₂O)は、冷やされて凍るとき、手をつなぐように六角形の“すき間”を作りながら結晶化します。
このすき間があるため、同じ体積でも氷のほうが軽くなる=密度が小さくなるのです。
この性質がなければ、地球の生命は危機に瀕していたかもしれません。
もし氷が沈むなら、湖や海の底から順に凍り、春が来ても溶けない“氷の惑星”になってしまっていたでしょう。
氷が浮くおかげで水面が凍っても下に液体の層が残り、魚や植物が生き続けられるのです。
“氷が浮く”という何気ない現象の裏には、地球の生命を支える絶妙なバランスが隠れています。
日常の中にある奇跡――それが、コップの中の氷なのです。
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