英語構文に挑戦~ヨーロッパ人からみた戦争~|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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英語構文に挑戦~ヨーロッパ人からみた戦争~

加藤学習塾ブログ

2022/11/21

みなさん、こんにちは。

今日はヨーロッパ人からみた戦争についての英文を見ていきましょう。
表面張力の研究で知られるフランス人の物理学者・哲学者のピエール・ルコント・デュ・ニュイの英文を見ていきます。



"The human race has just passed through one of the darkest periods of its history. It may even prove to be the most tragic of all, due to the fact that the conflict penetrared into the remotest corners of the world and that its unprecedented violence destroyed whatever illusions we might have had as to the solidity and permanence of the civilization man was so proud of."

(人類はそのヒトの歴史上最も暗い期間の一つをちょうどくぐり抜けたばかりである。その期間は、あらゆるときの中で最も悲劇的だったことが明らかになるかも知れない。というのも、この争いが、世界のどんなに遠い隅々までも波及しており、しかも、前代未聞の暴力によって、人類がとても誇りにしていた文明の強固さや永続性について抱いてきたであろうあらゆる幻想が破壊されたからである。)


英文を見ていきますと、「The human race」は「人類」。「one of the ~est・複数形」で「最も~な~の一つ」。「due to~」は「because of~」と同意で「~だから」。「whatever~」で「あらゆる~」。「as to~」で「~について」。


この英文は1947年に刊行されたものです。第2次世界大戦が終わって間もない、しかも、ナチスドイツによって被害が甚大であった戦勝国側のフランス人が第一次世界大戦・第2次世界大戦をみて終戦後すぐに文章にしたものです。
2つの世界大戦を「one of the darkest periods of its history(人類の歴史上最も暗い期間の一つ)」・「the most tragic of all(全てにおいて最も悲劇的)」というふうに表現しています。やはり、フランスの被害状況をみて、歴史として繰り返してはならないものだと思われたのだと思います。さらに、戦争を「unprecedented violence(前代未聞の暴力)」といい、それによって、「the solidity and permanence of the civilization man was so proud of(人類がとても誇りにしていた文明の強固さや永続性)」が破壊されて、しかも、その文明自体が「illusion(幻想)」だったと描写しています。

今、ロシアによるウクライナ侵攻で「ジェノサイド(無差別大量虐殺)」が行われています。
黒歴史がまた繰り返されています。
人類の命・そして、人類の財産である文明を守るためにも、どうすべきか考えたいですね。





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