タコの話~伝統とSDGs!?~①|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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タコの話~伝統とSDGs!?~①

加藤学習塾ブログ

2022/05/26

みなさん、こんにちは。

今日はタコの話をします。
タコは刺身やスシ・焼きや煮物、天ぷら・たこ焼きなどいろいろな料理に使われ、日本食に欠かせないですね。
しかし、世界的には「devil fish(悪魔の魚)」と呼ばれ、見た目・ぷにゅぷにゅした食感から敬遠されています。
世界のタコ消費量の約6割が日本と言われています。
一方で、近年は、スシ・刺身といった日本食のブームがあり、ヨーロッパを中心に海外でのタコの消費が増えています。
昔は、日本での漁獲がほとんどでしたが、1960年代後半からの日本でのタコの漁獲量が減少しだしました。
その理由は200海里排他的経済水域の設定や、欧米での日本食のブーム、欧米や日本向けの輸出として中国がタコを漁獲しだした(現在は世界の漁獲量の約33%、日本の漁獲量の約4倍です)ことが挙げられます。
日本近海での生息数が年々減っており、心配されます。
今日、紹介するのは日本の伝統漁業「タコ壺漁」です。
タコは住処・寝床・産卵場所として暗くて狭い場所に入って身を隠す習性があります。
タコ壺を利用することで、漁場を荒らすことなく、1匹ずつ漁獲することが出来るとともに、また、近年、タコの産卵場所としてタコ壺を利用する取り組みもあります。タコの乱獲を防ぐとともに、次世代のタコを育てることができます。
また、タコ壺は、土で出来た陶器のため、近年問題視されている「海のゴミ」や「プラスチックごみ・マイクロプラスチック」といった問題も考える必要がなく、環境への負荷が小さいこともメリットの一つです。
ここ最近、「SDGs」(持続可能な開発目標)をよく耳にしますね。14番目の目標として「海の豊かさを守ろう」という目標があります。
日本の伝統漁業とSDGsのつながりについて次回の投稿でもう少し見てみましょう


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