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伝統的な焼畑農業の話~森林にとって優しいの?~
加藤学習塾ブログ
2022/05/20
みなさん、こんにちは。
今日は伝統的な焼畑農業の話をします。
焼畑農業は主に熱帯地方で行われ、森林・原野に火を入れて草や木を焼き払い、その灰を肥料として作物を栽培する農業です。
作物はキャッサバ・タロイモ・ヤムイモ・もろこしなど自給用作物が栽培されています。
この焼畑農業ですが、森林を燃やすので環境破壊につながっているのではと思いませんか?
しかし、ちゃんと計画的に栽培が行われています。
火入れを行う場所は、木や草が生えすぎていて土壌の栄養分が吸い上げられて地力が下がっていたり、枯れた木や病気の木が生えていたり、ある程度年数が経っていて地力が下がっているようなところです。つまり、森林の手入れが必要なところに火入れを行います。
こうすることで、その土地の地力を回復させて、1~2年後、農地として使わなくなったら、その土地を手放し、森林が自然再生されるようにほったらかしにします。そして、また10~20年後にその土地に訪れて、森林の手入れが必要そうであれば焼畑農業を行います。
実は、火入れを行うことで土壌の栄養分を復活させて地力を上げて、森林の自然回復につながっているのです。
伝統的な焼畑農業は自然と付き合いながら行われていたのですね。
しかし、近年、住宅地開発や農地開発、肉牛のための牧場開発などのために過剰に森林伐採が行われています。森林の自然回復が追いつかなくなっています。森林破壊は、生物の住処がなくなる、二酸化炭素が吸収されなくなり地球温暖化やオゾン層破壊につながる、異常気象など、地球に与える影響は大きいです。
みなさんも、環境のことを考えていきましょうね。
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