江戸時代の子どもたちはどんな勉強をしてたの?
加藤学習塾ブログ
2025/05/24
江戸時代のこどもたちはどんな勉強をしてたの?
こんにちは!
現代の子どもたちは、学校や塾で毎日たくさんのことを勉強しています。
でも、ふと考えたことはありませんか?
「昔の子どもたちは、どんなことを勉強してたんだろう?」
「テストや宿題ってあったの?」
今回は、**江戸時代の子どもたちの“学びの風景”**をご紹介します。
今と違うけど、どこか似ている…。そんな発見があるかもしれません!
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■ 江戸時代にも「学校」があった!
江戸時代の子どもたちは、**寺子屋(てらこや)**という場所で勉強をしていました。
これはお寺の住職さんや町の先生が、近所の子どもたちに読み書きやそろばんを教える私塾のようなものです。
◯ 寺子屋はどこにでもあった!
江戸時代の後期には、全国に約15,000〜20,000校もの寺子屋があったと言われています。
これは現代の小学校よりも多い数!
つまり、江戸時代の日本は実は**世界でもトップクラスの識字率(文字が読める割合)**を持っていたんです。
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■ 何を勉強していたの?
寺子屋では、現代とは少し違った内容を勉強していました。
でも、今の勉強の原型になるものもたくさんあります。
● 読み:ひらがな・カタカナ・漢字の読み方
『いろはにほへと』や『百人一首』などを使って、リズムで覚えました。
● 書き:筆と墨で習字(実用重視)
「武士の子なら武士らしい字を」「商人の子なら帳簿が書ける字を」と、職業別の文字教育もありました。
● そろばん:計算力は仕事に必須!
掛け算や割り算も練習。九九ももちろん暗記しました。
● 道徳(教訓本):『論語』『実語教』など
親を大切に、嘘をつかない、人に親切に…など、道徳心を育てる読み物も。
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■ 学びはその子の「将来」に直結していた!
江戸時代の教育は、「将来役に立つ力」を身につけるのが目的でした。
• 農家の子:年貢の計算や読み書き
• 商人の子:商売に使うそろばんや手紙の書き方
• 武士の子:漢文や儒教の勉強、武士らしいふるまい
勉強は、身分や家業に合わせてカスタマイズされていたのです。
いわば、**“オーダーメイド教育”**とも言えますね。
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■ テストや通知表はなかった!?
現代のような「テスト」「通知表」はありませんでしたが、上達すると「手本の巻物」をもらえたり、師匠から褒められたりしたそうです。
また、卒業という明確な制度もなく、「この子はもう字も計算もできる」と先生が判断すれば卒業。
子どもによっては数ヶ月で卒業する子もいたとか!
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■ 女の子も勉強していた?
はい、女の子も寺子屋に通っていました。
特に商人の娘さんなどは、「手紙の書き方」や「家計簿のつけ方」など、実生活に直結した学びをしていたようです。
また、家で習う「裁縫」や「礼儀作法」も、大切な“学び”とされていました。
■ まとめ:江戸時代の勉強は“実用の知”!
江戸時代のこどもたちは、「読み・書き・そろばん」を通して、生活に役立つ力をしっかり学んでいたことが分かります。
今の勉強は進学や受験が目的になりがちですが、原点に戻れば「学ぶこと=生きる力になる」んですね。
勉強にちょっと疲れた時、
「昔のこどもたちも頑張ってたんだな」と思い出してみてください。
そして、学びの楽しさを少しでも感じてもらえたら嬉しいです😊