三が日にしか味わえない立ち止まる時間の価値|岡山の進学塾|加藤学習塾・個別指導塾

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三が日にしか味わえない立ち止まる時間の価値

加藤学習塾ブログ

2026/01/03

元旦から三日まで続く三が日は、一年の中でも特別な時間帯です。お正月という言葉はよく使われますが、その中でも三が日は「何もしなくても許される空気」が最も色濃く残る期間ではないでしょうか。世の中全体が少しだけ立ち止まり、前へ進むことを急がない——そんな感覚が自然に共有される、貴重な数日間です。

三が日は本来、年神様を迎え、無事に新しい年を始められたことに感謝する期間とされてきました。そのため、昔は掃除や仕事を控え、静かに過ごすのが習わしでした。現代ではその意味が薄れつつありますが、「無理をしない」「急がない」という精神は、今の私たちにこそ必要なのかもしれません。

年が明けると、多くの人が自然と未来へ目を向けます。今年の目標、やりたいこと、変えたいこと。しかし三が日は、それらを具体的に決める前の“間”の時間です。まだ形になっていない思いや考えを、あえて曖昧なまま置いておくことが許される期間でもあります。すぐに答えを出さなくてもいい、そんな余白が心を楽にしてくれます。

また、三が日は心身を整えるための「緩衝期間」としても大切です。年末の忙しさで乱れた生活リズムを、少しずつ戻していく時期。朝起きる時間を整え、軽く体を動かし、普段の食事に戻していく。その一つひとつが、日常への自然な橋渡しになります。急にアクセルを踏むよりも、段階的にエンジンを温める方が、結果的に長く安定して走れるのです。

街の様子も、三が日ならではの表情を見せます。人通りが少なく、店のシャッターが下り、音が抑えられたような静けさ。普段は気づかない建物の影や、冬の空気の澄み具合に目が向くこともあるでしょう。こうした景色をゆっくり味わえるのも、三が日ならではの体験です。

三が日は「何かを成し遂げるための日」ではありません。むしろ、「これから始まる一年のために整える日」。立ち止まることに意味がある数日間です。周囲のペースに焦らされることなく、自分自身の呼吸を確かめながら過ごすことで、新しい年の土台が静かに固まっていきます。

一年を通して見れば、三日間はほんのわずかな時間かもしれません。しかし、この三日間をどう過ごすかで、その先の一年の感覚は大きく変わります。三が日という静かな時間を、ぜひ大切に味わってみてください。それは、新しい一年を自分らしく歩き出すための、最初の贈り物なのです。

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