「失敗を怖がる脳」― 挫折を成長に変える心理学
加藤学習塾ブログ
2025/11/11

人は誰でも、失敗を恐れます。
でも、実は脳は失敗を通してしか“本当の学び”を得られないようにできているのです。
神経科学では、「エラー学習」と呼ばれる仕組みがあります。
脳はミスをした瞬間に“予測と結果のズレ”を検出し、それを修正するように働きます。
つまり、間違えたときこそ、脳は最も活発に学習しているのです。
さらに心理学の研究では、「失敗を反省ではなく“検証”として受け止める人」ほど成績が伸びやすいことが分かっています。
例えば、「なぜ間違えたのか」「次はどうすれば防げるか」を考える姿勢です。
この考え方を「グロースマインドセット(成長思考)」と呼び、スタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエック氏が提唱しました。
“できなかった自分”を否定するのではなく、“まだできないだけ”と考える。
そう思える人ほど、失敗を糧に成長していきます。
失敗は、勉強の終わりではなく、学びの始まり。
「ミスをした=脳が進化している」と思えば、勉強も少し前向きに感じられるかもしれません。
